関東甲信越を除き、沖縄、九州、四国、近畿、東海まで梅雨明けしたとの報道があった。専門家が判断するので、視聴者は、ことさら異論を口にする必要はないが、当たっていようがいまいが、生活には変わりがないため、梅雨が明けても、開けなくても、暑さが治まるわけではない。どうも判断の根拠はあいまいに近く、明確な基準はないようである。
古くから、安定した高気圧がすっぽりと日本列島上空に鎮座し、梅雨前線なるものを北側に追いやるためとばかり思っていたが、今年の気圧配置はちょっと異なるようである。梅雨による恩恵もあり、余り短期すぎると関東の水ガメに不足の状態が続くため、農業用水や、飲料水の不足が生じることになる。いつぞやは、空梅雨といわれ、節水に努めたことがあった。詳細は忘れたが、庭木への散水を止められ、水道の蛇口から出る水も勢いがなかった。ふろの残り湯を選択に使うことや、必要なだけ洗面器に水を張り、節水に努めた。
以前、お世話になり二年間暮らした岩手県の盛岡市には、大慈寺の清水があり、今でも地域の方はそれを生活水と利用している。枡が3つあり、一番目の枡は飲料水、スイカなども冷やしていた。二番目の枡は、生鮮野菜の洗いや、食器洗い、コメの研ぎ等に使っていて、三番目の枡は洗濯等に利用していた。観光名所になっていると思うが、古くからの知恵であろう。
水の循環は、今でも浄水場で行われているが、生活水や汚物等の下水は、家庭で生活していると詰まって使えない状態になるまで、余り気にすることはない。海外に行くと、飲料水をトイレに使っているなどと話すと、驚かれる。我が国においても、高速道路のサービスステーションなどには、飲料水ではない水の利用に出くわすことがあるが、極めて少ないようである。
多摩地域には長沢浄水場があり、数年前まで稼働していた生田浄水場は使用ができないようで、取り壊されている。その理由は定かではないが、過去には名水とも呼ばれていた。幸い、断水を経験していないが、生活に欠かせない水である。豊富であることは良いことであるが、各家庭の配管の変更等が発生するが、徐々にでも庭木の散水・トイレの水は飲料水とは別のルートで供給された方が良いと思っている。とりあえずは、全体計画を関係部署で作成され、住民の要望を踏まえて新築住宅や、公共施設から取り組まれてはいかがであろうか。
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