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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

不可能な課題への挑戦(3回シリーズその3)

2013年01月12日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 このことと併行して問題解決手法による分析法を提示してみる。例えば、命題は何であっても良いのであるが、命題が環境汚染防止であれば、多数あるニーズを抽出する。トップの要請、精密分析機器の導入、代替え原材料の可能性、廃棄物処理体制、環境分析員の配置、社内の対策組織の設置等が考えられる。その中で最優先課題を探ることになるであろう。幾つかあるニーズとは組織経営陣の立て直しや、新技術の開発などで、それぞれに重み付けをして、優先順位を決める。更に成果の出しやすさや、経費や開発期間のかかり具合、解決策の難易度などの項目ごとに、スクリーンにかけた後、実行対象が抽出され、時系列に当てはめた実行計画を決定する。

 実際にはもう少し詳細に煮詰めることが必要となるが、PDCAサイクルとの並行処理によって、問題点や解決策が鮮明になるには、こうしたステップを着実に踏むことであり、成果を上げる近道となる。各企業の問題解決戦略は様々であり、今回、そのことの是非を問うつもりは毛頭ない。唯、いえることとして、上部からの指示がないから何もしない、何もできないなど、できない理由を探す時間的な余裕はないはずである。我が国は唯一、意志決定の仕方がトップダウンでなく、ボトムアップが可能な国であり、長所であることに誇りを持って紹介できるシステムである。

 人材育成にもISOでの推奨基準として、ISO10015品質管理部門に訓練のガイドラインが設定されている。多くの品質管理基準は、ご承知のように、JISに於いても規定されており、これら基準の達成が、忠実に実施された結果、我が国の経済発展の原動力となり、成功の原因となったと思われる。海外研修員に胸を張って誇れる提言であったことと、品質管理の重要性とともにお伝えした次第である。(このシリーズ最終回です)


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