ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

メディアウッチング「混迷する菅政権の分析」が今年の論説の主流

2010年12月31日 09時58分27秒 | Weblog

 30日の「京都新聞」では共同通信解説委員が今年の政治動向を分析する記事を書いていたが、簡単に言えば、菅―小沢対決は政治の権力闘争であるとの見方だ。一連の民主党のゴタゴタは権力闘争以外にないーという。

しかし、その醜態を見せ付けられるわれわれはたまったものではない。

 31日の「毎日新聞」社説は出口がない政治の混迷を分析していた。はっきりした政策実現のリーダーシップがなく、権力闘争しているから外に向かえないーというわけだ。

 混迷は鳩山首相時代から始まったという見方が両方の言論に共通している。毎日の2面の外交分析では小鳩政権は財源を過信したところから混迷が始まり、日米関係の見直し、対等なパートナーシップは土台なく概念先行で動き、その揺らぎが中ロの果敢な外交攻勢にあったという見方には頷くところが多い。菅首相は相当な覚悟で外交でのリーダーシップを示さないといけないという結論になる。

 分析では相当外務官僚も離反しているとの分析で、ブレーンがいないというわけだ。菅首相に頭ごなしに怒鳴られるということが書いてあった。萎縮するわけだ。菅さんも相当なもんだ。なんとかブレーンを加えて民主党の外交戦略態勢を立て直していただきたいと思う。

 だいたい政治動向などは新聞記者の取材でしかわれわれは情報を知りえない。これがおかしくなると大変だ。大阪地検特捜の証拠改竄事件は「朝日新聞」記者のスクープだった。もし彼がいなければ情報は埋もれてしまう。そういう意味でのジャーナリストの役目は巨大だ。

話は飛ぶが、その情報発掘の新聞記者の活躍を念ずると同時に、その役目を監視をはかる市民によるメデイア監視が2011年以降はとりわけ重要だと痛感する。だいたい読売の渡辺主筆の12月にみせた連立への動きをほかのメデイアが批判しないのはおかしい。読売は批判できないのは当然だが、ジャーナリストが政治の裏舞台で動くのはおかしい。言論活動の領域を越えている。ほかのメディアは沈黙しているのはどうも「がてん」がいかない。
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