ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

餃子戦争の行方

2006年01月14日 23時45分35秒 | Weblog
まず店員が多いことだ。これが意外と大切なようだ。威勢がいいし、すぐ注文を聞くにくる。水がすぐ出てくる。食べ終えるとお勘定を早く済ませられる。気分は爽快というわけだ。無論味がいいからお客さんが来るのだが、店員が多いのは何よりもいい。

以前、料理人から配膳係、レジ、さらにお持ち帰り分の売り子まで全て一人でやっている店があった。「よーやる」。これでは、とても、はやらん。

お持ち帰りの餃子のタレがなくなったところへ、「餃子3人前ほしい」という中年の女性が来てからが見物(みもの)だった。

私のラーメンをつくる店長に「タレつかへんから、餃子、一個まけてや!」と女性が迫った。私は「まけるやろ」とふんで、両手を顎にあて成り行きを見守っていたが、店長は生半可な返事しかしない。中々の頑固ものである。

「どうやの」と迫る女性に、むにゃむにゃ。「あかんのかいな。ほな、帰るわ」と腹を立てて帰ってしまった。

やれやれ、頑固な店長やーと小さくため息をついていると、またあの女性がやってきて、なんと再度交渉しだした。
「餃子おまけがあかんなら、サービス券あるやろ。それ余計めにおくれや!」

たいしたもんだ。彼女はタレなしにつけこんで、交渉をいろいろする。どこで身につけたのか。

さらにたいしたもんだと思わしたのはこの店の一人店長兼売り子兼レジ係兼調理人。

はっきり断言したのだ。

「それはできません」

すると意固地になった彼女は食い下がること食い下がること。私があまりおいしいとは思えないラーメンを食べ終えても、両者はカウンター越しにお互い譲らぬ口合戦を続けていた。いつ終わり、結果がどうなったかは残念ながらわからない。

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