ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

ジャーナリスト・ネットでの年末の挨拶

2010年01月03日 19時12分48秒 | Weblog


ジャーナリスト・ネット・川瀬俊治


 政権交代が実現した今年もあと数時間で2010年に突入します。ジャーナリスト・ネットは今年で発信5年目を刻み、現代史の一面を映し出してきました。11月には開設以来100万人のアクセスを記録した年でもあります。ご愛読、アクセスを感謝いたします。
 民主党を中心とする連立政権誕生で一段と現実味が帯びてきたのは、在日外国人参政権問題であり、また民主党が2007年まで8回参議院で上程してきた日本軍性奴隷問題解決をめぐる特別法制定の動きです。後者は具体化の動きはまだみられませんが、法的解決をめぐる地方からの後押しは相次ぎ、地方議会での同解決を目指す意見書決議が相次いでいます。

  しかし、こうした時代の潮流は、一方で民族差別排外主義が顕著になる状況も生んでいます。本ネットの記事で、鄭容順さんの24日J-NETの記事に対するコメント欄でも見られました。在日コリアンが日本で生きる権利を排除、罵倒する意見が寄せられました。看過できるものではありません。民族差別排外主義で外国人の人権擁護、権益問題や、あるいは戦後積み残した日本軍性奴隷問題、遺骨返還問題、朝鮮民主主義人民共和国への国交正常化問題が解決するものではありません。こうしたコメントに対するわれわれの立場はすでに緊急声明「民族差別排外主義を糾す」を出しましたが、民族差別排外主義が生まれてくる「根っこ」を探りながら、問題点の解決を求める言論を今後も発信したいと思います。

 2008年のリーマンショック以降、格差社会はらに深刻化してきました。この時代こそ労働運動が活路を開く使命をもっていますが、本ネットはその鼓動をあまりにも伝えてこなかった反省があります。またネットとして総力取材して記事を生みだす努力も積み残しました。労働現場、市民運動の現場からの声、レポートを送ると同時に、総力取材した記事を送ることを2010年の大きな課題として、年末の挨拶としたいと思います。

2009年12月31日
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