株式投資と邪馬台国女王、卑弥呼

"卑弥呼"と"株"。株は49年,古事記は30余年で、邪馬台国=北四国の独自見解です。

宇摩説の状況(裏話)2 自費出版ながら

2008-03-11 00:26:57 | 日記・メモ・雑記

   宇摩説の自費出版(出版が奉仕)

  元、担任教師のお祝い電話
 宇摩説は、十数年前に、最初の『神話と宇摩(天・邪馬台・日)』を自費出版して、当時の田舎の全紙の五紙に紹介された。早速、中学生の時の元担任、社会科教師から、電話が入り、「お祝い」を言って頂いたが、本は買って頂いた。

 理由は、何故か自分が解く事になった、新しい古代史の原価が極端に高くついていたから、自費出版の本代が大きな奉仕だと思っていたのだ。だから、自費出版ながら贈呈した人は、親戚も含めてほとんど居ない(千部刷って、十人にもならないだろう)。

 しかし、世の中では、自費出版本は贈呈する事が多い。これは、小説や、思い出話、詩、和歌など、原価が限られ、努力なしで(語弊があるが)生まれた作品であり、宇摩説は出版までに、要した参考資料だけでも、出版費用を大幅に越えている。

 宇摩説は、「宇摩志阿斯可備比古遅神」の調査から始った。史学の答えは、「葦の芽の神格化」という事で、まったく納得行かなかったから、十数年かけて、幅広い知識の幾つかが一致する物を求める旅となった。

 宇摩説は多くの学問の基礎的解明の整合を論拠にしているから、多くの学問の本が必要である。しかも、手探り状態の段階では、古代に関係のありそうな本を手当たり次第に収集する事になった。

 中には不要な物まである。例えば、日本語に共通すると、何処かで読んだポリネシアの言語の本である。この「ポリネシアの言語の本」は、古本屋で1万円を越えていた。しかし、現在までに使われてない。

 つまり、無駄使いとも云える。これらも含めて、古代に関係すると思われる多くの参考資料が五年余り集められた。そして、田舎では古本も限られるので、よく、大阪へ買い出しに行ったものだ。

 古代に関係しそうな本を手に入れても、読まなければ意味が無い。何処かに、宇摩志(略)神のヒントでもないかと読み漁った。この時間が多いために、最初の著書が十年以上掛かっている。この時間も本来なら原価であろう。

 また、各地の神社や遺跡の見学、上野や奈良の国立展示館、各地の郷土館など訪問がある。せめて、各学問の基礎知識だけは持って置こうと、手探り状態で、彷徨したのである。

 考古学の他に、民俗学。宇摩説では民俗学も解明の整合を求めて、民俗学の本や、祭りなどの調査も必要であったし、祭りに合せて見学にも行った。そして、撮り忘れた山車は翌年に撮影に行く事になる。

 このほかにも、これ等と同様の調査、論考、著述などの時間も掛かっている。つまり、出版費用より桁違いに多い経費が掛かっているのだ。だから、私の感覚では、出版費用に近い本の価格が、恐ろしいほどの奉仕なのだ。

 その理由は、「宇摩説」が、新説を求めて導いた物ではなく、先の「宇摩志(略)神」の謎を楽しんで追ったからである。つまり、趣味の古代史であったからだ。しかし、十数年後に全てが整合した基本的古代はまったく新しいものだった。

 つまり、本居宣長を基礎とする現在の史学を、基礎からやり直した新しい古代論となっていた。ここまでの行程、謎解きが楽しかったから、これ等の経費は不要とした本代なのだ。

 大体、新しい物事には、一般常識では判らない大変な積み上げが必要なのだ

 宇摩説を、「奇異な話で金儲け」、などと、地元の歴史博士が評価したが、宇摩説のような基礎から構築した新説古代史で金儲けなどできる物ではない。小説なら、可能かもしれないが、歴史だと言うと販売、普及が難しいのである。

 基礎の再構築から始めた宇摩説は、内容が桁違いの時間と金の上に出来上がったものといえる。だから、本を買わない人は、古代を知りたくないのだと、私は判断している。

 世に多い、自費出版の本は、頭の中が主体で生まれる小説、思い出、詩歌の本であり、宇摩説は根本的に違うのである。だから、真摯に古代を知りたい人のために、特別の価格で提供しているつもりである。

 サスガに、正面切って、「くれ!」とは言った人は居ないが、それと判る言い方をする人は継続して、今も居る。貰える本など、大した内容ではない。暇潰しにはなろうが、時には時間の無駄に成る。と、私は思っている。

 そして、私の宇摩説は無理に売ろうとも思わない。だから、現在もブログで公表している。最初の著書三冊は、本当に古代と、古代から続く日本社会、日本人の元を知りたい人だけが、買ってくれれば良いし、そのような人に渡したいと思っている。

 宇摩説は私が書いているが、私一人の力ではなく、最初の著書から、誰かに書かされていると書いている。そして、この感覚は、今も続いている。具体的に言えば、「やさしい古事記講座(113)」も、前日の私の思いからではない、内容となった。

 私は、古代を解いた事が奉仕だと心得ている。
あとは、各自が判断する事だろう。

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