刮目天(かつもくてん)のブログだ!

すべての仮説は検証しないと古代妄想かも知れません!新しい発想で科学的に古代史の謎解きに挑戦します!

一つの事象にいくつもの解釈あり!

2021-11-19 18:44:11 | 古代史
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3か月くらい前の以下の記事に、随分と遅れてしまって恐縮ですが、古代史解明のヒントがありましたのでコメントをしました。よろしくお願いします。

卑弥呼の死の原因は?
2021-08-12 20:11:56 | 歴史 古代日本の歴史を謎解き


興味ある話題をありがとうございます。
古代史が中々決着しない理由はいくつかありますが、一番大きい理由の一つは、タイトルのとおり、いくつも解釈が存在し、それが淘汰されないからだと気付きました。

わたしは長く理系の仕事をしてきましたので、現象を解明するための実験を行い、解釈=仮説を検証してきました。古代史の場合は実験は余りありませんので、どうするかを考えました。

その結果、一つの事象だけでなく、それと関連すると考えられる前後の複数の事象群について、つまり時代を跨いでその時代に一体何が起こったのかを説明する仮説を考えると解決できることに気付きました。論理学でいう仮説推論(アブダクション)を用いて事象群を個々に矛盾なく説明できる仮説が、実際に起こったことである蓋然性が高いということなのです。

ですから、あなたがひらめいた卑弥呼の死に関する仮説は、その前後の事象とどう絡み合い、その時代を矛盾なく説明できるかということに着目する必要があるということです。

この手法の特徴は、今まで考えもしない推論が突然ひらめいて発見できるということです。これによって弥生時代から古墳時代初頭の出来事が矛盾なく説明できました。ただし、検証はいつまでも続きますが、大きな事実誤認がなければその仮説が正しい可能性は高いと考えられるということです。

何よりも単なる想像が根拠ではなく、事実に基づき妥当な推論をすると言うことなのですから可能性は高いということです。よろしければ拙ブログ「古代史を推理する」に詳しく説明していますので、お越しください。突然失礼しました( ^)o(^
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提案する古代史の科学的解決手法について、少しだけ下の図によって補足します。
①ある事象について、結果から原因を考えます。これによって思い付きでもひらめきでも、何でもいいですから仮説ができます。ただし、神が与えたとか、反証できないような仮説はダメですよ。

②そして別の事象の原因について、この仮説で妥当な演繹的推論(デダクション)によって説明できれば、「この仮説いいじゃん!」となります。ダメなら勇気を持ってボツにして最初から考え直すか、一部修正で何とかなるか?そして、さらにこの仮説を詳細化するひらめきがあれば仮説に加えていきます。

③ということで次の事象についても同様の検証を繰返します。すべてが矛盾なく説明できれば、帰納法的推論(インダクション)により、その仮説は実際に起こったことを矛盾なく説明する仮説(リトロダクション)だということです。

つまり、こう言う仮説が実際に起こったのではないかという、信念に近い確信となります。これが仮説推論(アブダクション)による古代史解明の科学的な手法です。従来の仮説の森の迷子から脱け出す一つの有用な方法だと思います。



なお、この手法は、19世紀後半から20世紀初頭の哲学者、論理学者、数学者、科学者であり、プラグマティズムの創始者として知られるチャールズ・サンダース・パース(1839年9月10日 - 1914年4月19日)が提唱した科学的解決手法を古代史の分野に応用したものです。一般の方には余り知られていない人物ですが、「アメリカ合衆国の哲学者たちの中で最も独創的かつ多才であり、そしてアメリカのもっとも偉大な論理学者」ともいわれる偉人でした。


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第3の推論法「アブダクション」とはとても分かりやすく解説されています( ^)o(^ )

女王を共立した赤坂比古は?卑弥呼の死に関する推論は拙ブログの中で沢山述べていますが、最新のものです(#^.^#)

国宝「金印」の謎?(@_@)NHK番組「諸説あり!」で取り上げられました。金印が偽物だという説もありますが・・・


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