刮目天(かつもくてん)のブログだ!

すべての仮説は検証しないと古代妄想かも知れません!新しい発想で科学的に古代史の謎解きに挑戦します!

【刮目天の古代史】古代史を推理する(^_-)-☆

2023-01-23 00:20:16 | 古代史
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古代史ランキング

2021-08-01 14:23:06に掲載したものを少しだけ見やすくし、関連記事も付け加えましたので、疑問点や分かりにくい箇所などをコメントしてください。Gooアカウントのない方はメッセージを、公開希望の有無を添えてお送りください。よろしくお願いいたします(#^.^#)

基本的な考え方から検証・成果まで述べた古代史を推理する(^_-)-☆(2021-01-16 09:01:58)を、項目ごとに内容を見やすくするように改訂しました。どうぞ、お付き合いください。このページもこれから改訂していきますので、よろしくお願い致します。

さて、本題ですが、謎の古代史にはまったきっかけは、古代に限らないのですが、

権力者は権力を維持するためにウソをつく傾向があるということが分かり、

通説とは異なり、権力者の書いた正史にはデタラメがあると知ったからです(^_-)-☆

だから正史が何のために書かれたのかを追求すると日本の古代の謎が解明できます。

ハッキリ言って真相を隠ぺいするためです。
誰がやったのかは「日本書紀」完成当時の権力者の藤原不比等です。
権力の正統性を主張しながら天皇家も貶めて、
藤原氏にとって都合の悪い事実(出自や悪行)を消すためです。
詳細は「日本書紀とは何だったのか?」を参照してください。

通説では「古事記」が712年に完成し、720年に完成した「日本書紀」よりも早いとされていますが、フェイクです。(詳しくはこちらで(*^▽^*))。

「古事記」も藤原氏の顔をうかがいながら真相を少しだけ入れて、
「日本書紀」などで消された真相を遠回しですが、暴露するためです。

だから、記紀をもとにストーリーを作り上げてもダメで、
「日本書紀」の歴史改ざんの目的を推理し、
史実や実在人物はシナの歴史書をベースに、
考古学や民俗学などの知見を利用し、
「記紀」に登場する人物とのアナロジー(類推)によって
真相を表す仮説が生まれます。


その仮説は、様々な考古学の発見などの事象を用いて検証され、
仮説の詳細化や修正を行って理論化、
つまり歴史の真相を表すストーリーにすることができますよ。
このような科学的なアプローチによってはじめて古代妄想の弊害から私たちが救出されます。


今のところ私の仮説は実証的な検証の途上ですが、大枠は固まってきました(【科学的な手法で得られた一般化理論】参照)。
よろしければ、拙論への批判を頂けると検証作業が進みますので、ご興味のある方はどうぞよろしくお願い致します(^_-)-☆

なお、ウソが満載の「日本書紀」や「古事記」やシナの歴史書に基づいて仮説を立てて何が分かる?という疑問が起こるでしょう。

しかし、これらの歴史書をすべて排除して、考古学の事実だけで歴史を書くことは出来ません。
考古学は歴史学の代用にならないと岡田英弘先生が指摘しているとおり、歴史を書くには文献が無くてはなりません。
ですから考古学でその文献の信ぴょう性も検証しながら歴史を書き表すことになります。

つまり、これらの歴史書には真実に基づく部分もあるし、その真実を隠ぺいするために改ざんされている部分もあります。
人間は全く無から有を作り出せませんので、何等かの歴史的事実に基づき、不都合な部分を隠し、権力者にとって都合のよいように歪曲・改ざんし、デタラメが書かれたと考えることが出来ます。ですから、権力者の目的を推理して、検証によってウソの部分も明らかにできます。勿論ウソを全て暴くことはできませんが、考古学や民俗学などの知見によって一定の事実が解明できると考えています。

そして、以下の手法によって古代史を推理した結果、

従来の謎だった部分が解き明かされることにより、

その仮説推論は正しいと考えることが出来そうです。

どれだけ多く謎を解明できるかが、その仮説推論の精度を表し、

対立する仮説間の優劣を決めることになります。

優れた仮説によって数多くの謎が解明され、

それが歴史の真相だと考えられるということなのです(^_-)-☆



【古代史問題の科学的解決手法

①問題の観察・事象の把握・・・古代史の分野での未解明の事象は何かを把握することから始まる。例えば、「邪馬台国はどこなのか?」「ヤマト王権はどのように成立したか?」など。

②通説・諸説への疑問点の考察・・・例えば、上で述べたように「倭国大乱は何故起こったのか?」「どのような敵対勢力が女王を共立したのか?」についてどのような答えがあるかを検討する。

③仮説の設定・・・例えば「吉野ヶ里遺跡が邪馬台国だ」というピンポイントの仮説ではなく、できるだけ問題となる時代を包含する仮説が望ましい(何故ならピンポイントの仮説は検証作業で推論として得られるから)。また、神が与えたとか、反証できないものは適切な仮説とは言えない。刮目天は「新唐書」・「宋史」に書かれた「日本は古(いにしえ)の倭の奴国」ということを最初の仮説にした。(2023.1.24 赤字追加)

④関連する事象に対する仮説の検証・・・仮説によってどういう結果が導かれるのかを予想する。関連する事象を探し、この仮説によって矛盾なく説明できるかどうか確認する。

⑤検証結果の判定・・・満足する検証結果が得られたならば⑦に移り、それ以外はー>⑥ー>④->⑤のループを繰り返す。

⑥仮説の詳細化・変更・拡張・修正・・・新たな謎の解明に使われた推論が仮説となり、全体に組み込まれる。仮説の詳細化や、仮説の時代的な適用範囲の拡張によって新たな発見が得られる可能性がある。しかし、検証を進めるとこれまでの検証結果と矛盾するので仮説を変更・修正しなければならない場合もあり得る。変更と修正の違いについては、前者は仮説のある一部分だけの変更にとどまり、すでに行った他の検証の結果に影響を及ぼさない小規模なもので、後者は他の検証とその結果に影響する大規模なものとして区別できる。よほど重大な事実誤認がない限り、仮説が根底から覆されることはなく、部分的な変更・修正になる可能性が高い。(2023.1.24 赤字追加)

⑦仮説から一般化理論へ・・・検証作業を通じて組み立てられた仮説推論(abduction or retroduction)が、研究対象とする時代の出来事を包括的に説明できる一般化理論となる。これは従来確立された理論を矛盾なく包摂でき、今後新たに出現した関連事象をも説明できないといけない。そのための検証は常に行われることになる。このような検証を一定程度繰り返すことにより、この仮説が確からしいと自信を感じるようになれば、C.S.パースのいう科学的信念になる(「なぜ邪馬台国問題が解決しないのか?」参照)。
ここで確立された一般化理論に基づき、連続する次の時代の歴史解明も可能となる(「空白の世紀と倭の五王の謎?(その1)(その3)」参照)。

【科学的な手法で得られた一般化理論】
【刮目天の古代史】目からうろこの大発見?(連載中)





【関連記事】
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邪馬台国探究のための哲学と方法は?(その1) (その2)
古代史の盲点はここだ(その1) ・(その2)
「魏志倭人伝」の行程記事を信じて正しく解釈しても誰も邪馬台国にたどり着けないのはなぜか?
なぜヤマト王権の始まりが分かるの?( ^)o(^ )考古学の成果はすでに解明を可能にしている。

【参考図書】
赤川元昭 「仮説構築の論理」白桃書房 2021


【議論】
古代史を科学的に解明するアブダクションとは?(その1)(その2)(その3)(その4)
アブダクションは科学的な信念形成の手法だ!( ^)o(^ )
一つの事象にいくつもの解釈あり!


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