交野市立第3中学校 卒業生のブログ

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生きる力と笑顔を生み出すのは 母の手のひらだった

2013-01-06 19:38:52 | 徳育 人間力

┌───今日の注目の人───────────────────────┐

       生きる力と笑顔を生み出すのは
       母の手のひらだった

                占部賢志(中村学園大学教授)

                『致知』2013年1月号
                 特集「不易流行」より

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 大阪大学医学部の先生で玉井克人さんという方がいます。

 玉井医師は「表皮水疱症(ひょうひすいほうしょう)」の専門家で、
 この病気は全国で数百名ぐらいの難病中の難病といわれています。
 
 通常、私たちの皮膚は三層から成っていて、
 それがくっついているそうですが、
 「表皮水疱症」はそれが不十分で、
 夜、寝返りを打つだけで、皮膚がずれて破れてしまう

 ですから、いつも水疱ができるので、
 それを一つひとつ専用の針で潰し、
 軟膏を塗らねばならないそうです。

 これを朝夕二回やるんです。そういう難病です。
 
 玉井医師はこの研究と治療をずっと続けてきて、
 信じられない現象に気づくんですね。
 それは、この難病を背負っている子供たちが一人の例外もなく、
 いつもみんな笑顔で実に明るいというのです
 
 あれだけの難病、しかも毎日激痛と闘っている
 いつ治るかも分からないのに、なぜこんなにも明るく、
 逆にこちらが癒されるような笑顔を見せてくれるのか、
 不思議でしょうがなかった。

 ところが、その理由が分かったそうです。

 
 それは、母と子の触れ合いによって活性化される
 「スキンシップ遺伝子」
 の働きなのだというのです。


 要するに彼らは生まれた瞬間から
 毎日毎日、朝夕二回、母が水疱を潰して、
 全身に手のひらで軟膏を塗ってやるでしょう。

 その母の手のひらが遺伝子に働きかけ、
 情動の発達を促して、
 あの優しい笑顔を生み出していたというのです。


 それを玉井医師は「スキンシップ遺伝子」と呼ぶのです。

 
 私はこの玉井医師のレポートを読んだ時、大変感動しました。
 難病やハンディという大変な逆境を背負っていても、
 人を癒し、明るく世の中を生きる力を生み出すのは、
 母の手のひらなんだと。

 目に見えぬ母の愛情には、
 それだけの力を与えることが科学でも証明されたということです



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