有田焼で白磁・青磁を作っています。
佳秀窯日記



 

時に 秋へと季節は移ろいだかに みえましたけど

きょうは 再び 夏の暑さに戻っています

 

 

先日 久しぶりに 幼馴染のHちゃんから 電話がありました

「○○ちゃん あのさ Fの回転饅頭食べる?」

アッ! あの店先に いつも行列ができてる あんこがいっぱい入った

Fの回転饅頭 パッと 目に浮かびます

 

すぐに 「食べる‼」と 即答

 

「ふふふ だと思った! わたしね 近くまでリハビリに来てるのよ

それで 駐車場まで来れる?」

 

Hちゃんは 数か月前 転倒して

他県で 手術をし 帰宅後は 

自宅から通えるリハビリのできる整形外科に通院していました

 

 

急いで 駐車場に向かうと 袋を下げてたHちゃん

笑顔で 手を振っています

 

「予約を入れてるから これから リハビリなの」と

あまり おしゃべりする間もなく 整形外科の入口へ

向かいます

 

ゆっくりだけど 歩いている姿は いつもと変わりません

元気そうで 良かった‼

 

もらった 回転饅頭 手に抱えると

じんわりと まだ 温かさが手のひらに伝わってきます

「ありがとうね」

 

 

そうだ F県と 自宅を行ったり来たりしている Hちゃん

リハビリ終えると また F県に行くのかも・・・

 

お土産にもらった お菓子を 包んで

Hちゃんに 持って行ってあげよう

 

再び 私も 整形外科の受付に行って Hちゃんがいるのか尋ねて

受付の方が にっこり笑顔で 奥を指さしてくれます

 

広いリハビリのロビーの手前で Hちゃんを探していると

スタッフの方が あそこ と 指さして 教えてくれます

Hちゃん

理学療法士の方に 指導を受けて 頑張っています

 

「Hちゃん ここに お菓子入れてるから 持って帰ってね」と

ベッドの下の 荷物置き場に そっと しのばせて

「お大事にね またね」の 数分のことでした

 

 

治療が終わった Hちゃんから 電話があったのは

その 1時間ほど 後のことでした

 

「Sちゃん ありがとう あのね リハビリに先生が

さっきの方は 親戚の方ですか?と 聞かれたのよ」

それで

「いえ 違いますけど どうしてですか?」と 言うと

 

「同じ空気というか 雰囲気が 漂っていましたと 言われたよ」

アハハハ と 電話の向こうから 可笑しそうに 笑い声が聞こえてきます

 

「たしかに 笑い方も オホホホじゃないものね アハハハッ だよね」

Hちゃんと 私の故郷は 緑の山々に囲まれ 茶畑や田畑の広がる田舎で 

隣近所 アハハハと 笑いあって みんなで 助け合う 土地柄でした

 

今では 過疎化もすすんで 土地も 人も 変わってきているようですけど

幼い頃 Hちゃんや みんなと 遊んだ あの楽しかった思い出のつまった 故郷は

永遠に 心の中に 息づいているのです

 

 

いただいた回転饅頭 熱いうちに頂こうと

家族で ぺろりと食べてしまって

申し訳ないのですが 写真を撮るのを うっかり 忘れていました

これは Hちゃんに お裾分けした お菓子の方です

回転饅頭は すごく 美味しかったです

F県にある 「蜂楽饅頭」と言います

並んで 待たなければなりませんけど 美味しいですよ

お出かけの折は 召し上がってみませんか?

   

佳秀窯HP ↓

 https://www.nishiyama-tadashi.com

 



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