個展の準備に追われる我が家に
手伝いに帰って来ていた 二女
改札口で見送る私に
一番よく見える席に座って 手を振りながら
娘を乗せた電車は 雨の中を走り去って行きました
そういえば・・・
先日 お盆で実家に帰った折に 親戚が集まった席で
義姉が 「お母さんの浴衣がタンスの奥から出てきて・・・」と
私が小さい頃 母がよく湯あがりに着ていた
見覚えのある 懐かしい浴衣を 数枚広げられました
思い出に浸りながらも 皆 浴衣を囲んで
「だれかいらない?」 「今は めったに浴衣も着ないしね・・」
「でも 生地は良いし もったいないよね・・・」
どうしたものか・・・・
その時・・・・・
横浜で生まれ育ったもっちゃん こちらに嫁いで40年以上なるのに
未だに方言が使えず 早口の標準語で
「私が 何か作ってきてあげるわよ」
もっちゃんは 遠い親戚にあたるけど 私には姉のような存在
それから 一週間後・・・・
手提げ袋や 半ズボンに 見事に生まれ変わり
義姉や従姉や私の分まで 何枚も仕上げられてきました
「あなたの分 型紙も大きくしたし ゴムだって沢山要って
大変だったんだから・・・」と いつもの早口で 文句をいいつつも
「デザインや用途を考えるのが 楽しかったわ・・」と 言ってくれました
浴衣地だから 軽くて 通気性もあり 肌にやさしく
何より 動きやすいし 着やすい
お陰で 毎日 母のぬくもりに包まれているようです・・・