有田焼で白磁・青磁を作っています。
佳秀窯日記



 

先日 初雪を観測し

今日は 朝から ピリピリと 

冷たい風が肌をさしています

今夜は 今季一番の寒気が訪れるらしく

早朝から 「水道管の凍結予防とお水の確保を」と

町の防災無線からのお知らせが 届いていました

 

 

数日前に 素焼きの窯上げが終わり

ハマを作ったり

 

 

釉薬を掛けたり

 

 

カレンダーと にらめっこしながら

忙しなくしております

 

「お父さん

出来ることなら 足元から凍り付くような

この十数年に一度という 最大級の寒波の前に

窯を焚き終えたかった・・・」と 言いたいのですが

 

ひたすら 一生懸命働いている夫に

そんな言葉は 掛けられません

 

グッと 言葉を飲み込んで 

エッ~と エッ~と 水拭きして 釉薬仕上げをして

もう一度 釉薬掛けをして 更に 仕上げて 窯積み・・・

カレンダーを チラッ チラッ と見ては 残り日を数え

送るのに3日 その先に2日

「大晦日までに届かないと お正月に間に合わない

・・・・」

 

「お父さん 急がないと・・・」という言葉も

グッと こらえて ひたすら 拭いて 仕上げて

夫の背中に そっと頑張れビームを送る

 

外は 予報通りの冷え込みです

サギが 飛び立ち

 

 

カモが 水をはねて 遊んでいます

 

 

これは なにみかん?

今年は 大きな実が たくさん

育っているようです

 

 

そろそろ 工房に戻って 釉薬仕上げです

本窯まで もうひと頑張り ふた頑張り

 

皆様も 向寒の折 くれぐれも

ご自愛くださいませ

 

佳秀窯HP ↓

 https://www.nishiyama-tadashi.c

 



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先日 近くに住む甥っ子のYちゃん

お友達にいただいたからと 柚子のお裾分けを

持ってきてくれました

 

 

お風呂に入れて香りを楽しもうか?

ゆずのジャムは どうかなあ?

 

やっぱり ゆずのお風呂が簡単で手っ取り早いのかな~と

ひとりごとのように つぶやくと

 

娘が 「私が 何か作ってみようか」と 言ってくれました

シメシメ・・・「待ってました そのひとこと!」

娘の作った料理は 最高に美味しい

母が丁寧に料理を作る人でしたが 私を飛び越えて

まさに 娘に 隔世遺伝したようです

 

さて 今回は

ゆずの蒸しケーキを 作ってくれました

何やら ゆずの皮をむいて 内側の白い部分をそぎ落とし

皮をみじん切りして 果汁と一緒に 

お砂糖 ベーキングパウダー 小麦粉 サラダオイル 卵 牛乳 など

ちょこちょこ 調味料を足して 

タッパーに流し込んで レンジでチンとしたそうです

 

口の中に ゆずの香りが ほんのり広がって

とっても美味しいケーキが 出来上がりました

美味しいものを食べると 幸せな気持ちになります

 

緊張と疲れを ゆずパンケーキに

癒やされました

 

昨晩 遅くまで 窯積みをして 

今朝早く 窯に火が入りました

素焼き焼成です 

 

緊張と疲れを ゆずの蒸しケーキに

癒やされました

 

お正月に間に合うように制作した たくさんの器たち

長い時間と 手間をかけて やっと 素焼きまで こぎつけました

 

今日は 12月とは思えない あたたかな天候に恵まれて

窯日和です

窯場の開いた窓には 苔玉の観葉植物たちも 

おだやかな冬の陽射しをあびて 気持ちよさそうです

 

 

素焼きをあげたら 水拭き 釉薬掛け 仕上げ と

本窯まで もう ひと頑張り ふた頑張り 作業は続きます

 

笑顔で お待ちいただいている お客様の元に

すこしでも はやく お届けできますように・・・

 

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秋の有田陶磁器祭りには ご来店をいただきまして

ありがとうございました

初めての方や 各地からのご来店を頂いたり

メールで作品の画像を送って 

説明しながら 楽しいおしゃべりをしたり 

賑わった お祭りでした

 

 

春にも ご家族でご来店いただいておりました

その折 今回用事でお見えになれなかった お兄さんが 

ご自分用に お茶碗を買って行かれて 毎日使ってくださっている様でした

それをずっと見ている 妹さんが どうしても ご自分もお茶碗を欲しいと

ご両親に連れてきてもらったようです

 

我が家は 白磁と青磁 彫以外 色も絵柄も付いていない器なので

高学年とはいえ かわいらしい小学生で欲しがられるのは珍しいな~と

ご両親さまとお話ししながら そっと 様子をうかがっておりました

 

かごの前に ちょこんと かがんで

じっと 中を覗き込み 触ってみたり 手のひらにのせてみたり

小さな指で厚みを確かめたり テーブルの上に置いて 歪みがないか

真剣な瞳で しっかりと 見られています

 

「これは合格するのか?」 なんだかこちらの方が ドキドキしてきます

 

それまで 静かに待っておられた お母様が 「どうするの?」と聞かれます

「かう!」と ひとこと

嬉しいことに合格したようです

薄く線彫りされた 白磁の小さなお碗を求められました

 

お兄さんと一緒に これから 毎日真っ白いご飯を盛って

食卓につかれるのかな~と こちらも笑顔になります

 

それにしても 長い時間 お嬢さんが選ばれるまで

ひとことも 口出さずに じっと 見守っていらっしゃった 

ご両親も すごいと感じました

 

 

奥で仕事をしている夫に そのことを話すと

「嬉しいな~そんな小さなお客様が選んでくれたのか~」とうれしそうです

「選んでもらえるように ますます こころと技術を磨いていかんとな~」と言いました

 

上質な陶石にこだわって

機械も 型も 使わず すべてを手作業で制作するこの仕事

地味で 根気が要って 生産性が低い 作業の連続で

水拭きをしながら フッと その違いを分かってもらえるのだろうかと

思う時があります

 

 

それでも 手に持って 触れて 口に付けて

あの小さなお嬢さんのように

「わたしも持って使いたい」と 思って下さる方がいらっしゃるのだと信じて

今夜も 夜更けまで轆轤は回っています

 

お正月に使いたいからと お待ちいただいているお客様の元に

喜んで頂けるように 頑張って造り続けています 

 

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 https://www.nishiyama-tadashi.c

 



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