有田焼で白磁・青磁を作っています。
佳秀窯日記



 

昨夜から 今朝方まで 静かな雨音をききながら

夫と 窯積みを 続けていました

 

 

素焼きの後の 釉薬掛け 仕上げ・・・

一つ ひとつ 丁寧に仕上げていくのは

相当 時間と 手間がかかります

 

 

 全ての作業が終了して 今度は 

いよいよ 窯積みです

 

素焼きは 重ねて積めるので どんどん 積めていけるのですが

釉薬が綺麗にかかった 本窯は お隣りどうしが くっつかないように

慎重に並べ 棚の高さや 火まわりを考え 高さが近いものを 揃えて

並べていきます

 

 

昨夕から 窯を積み始めて

夫の 「ご苦労さん!」の 終了の声をきいて

火が入ったのは 朝の5時をまわっていました

徹夜の作業になりました

 

途中 窯の温度を見るために 夫は 1時間おきに

焼成の温度を 調整していきます

 

只今 窯の温度は 1200度

 

 

1300度に上がるまで あと数時間かかりそうです

緊張の時間です

 

今日 窯に火が入って ホッとしていたころに

百貨店から 「あと 数セット加えてほしいと 言われましたけど

窯に入ってますか?」との お訊ねです

 

 

注文の数より 数割多めに作っていますが

窯の中のことは 神様しか ご存じないのです

 

「どうか 無事に 生まれ出てくれますように・・・」

祈るしかありません

 

 

佳秀窯

http://www.nishiyama-tadashi.com/

 

 

 



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関東では 早くも桜の開花が始まったようですね

ポッ ポッ ポッ 

青空のもと 今年も 桜の季節になりました

楽しみです・・・

 

さて 我が家の工房では 早朝から 夜更けまで 削りが続いていましたが

 

 

ポッ ポッ ポッ

生まれたての 白磁の花瓶が 朝日をあびています

 

 

やっさ ほっさ 昨日の午後から 窯を積み始めました

今回は ご注文の作品や 

来月小倉井筒屋さんで開催される 個展に向けて

作品がいっぱい詰まっています

 

昨夜は 寒くて がたがた震えながら

窯積みの手伝いをしました

もう少、 もう少し・・・

 

 

天井近くなると 夫が椅子にのって 積みますので

私は 「はい!」 「ほい!」 と 渡す役です

この頃には

だんだん からだもポカポカあったまってきます

天井の棚板をのせて

「はい! ごくろうさん!」の 夫の一声に ホッ!

 

 

窯ののぞき穴から そっと ご覧ください!

中は 900度近い温度です

間もなく 素焼きの終了です

積まれたお皿が 炎につつまれています・・・

 

(今年も カネノナルキにお花が咲きました) 

 

これから 釉薬や 仕上げ 本窯と 忙しくなりそうです・・・

 

佳秀窯

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今日は 爽やかな青空が広がり

ぽかぽかと 暖かな一日になりました

ちょっと そこまで お散歩です

川辺には 菜の花が風に揺れ 

あたたかな 陽射しの中で カモたちも 気持ち良さそうです

 

 

木々に 真珠を散りばめたような 白い木蓮が

咲き始めました

 

 

さて 工房にも 春の日差しが 暖かく

入り込んできています

今日は 花瓶の高台の削りが始まっています

 

 

くるっと 花瓶はひっくり返されて

底の部分が 顔を出しています

この部分は 「ゆるけずり」といって

完全に乾燥する前の やわらかいうちに

カナがはいります

 

クルクルと 糸のような 細いカールを作って

削られて行きます

 

 

高台が安定するように 水平に

 

 

側面と同じ厚みになるように

どんどん 内側に削りがはいります

工房では 早朝から 夜更けまで 

くるくる くるくる ろくろの音が響いています・・・

 

佳秀窯

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あれこれと 忙しさにかまけていたら

随分と ブログは ご無沙汰しておりました

その間も 季節は 行きつ戻りつしながらも

川は温み 土や 木々 草花も 芽吹き始めたようです

今年も 我が家の小さな鉢植えの 木瓜の花が 咲きました

 

 

さて 我が家の工房も 新しい春の息吹が 生まれようとしています

それは 土のかたまりに ポンとのせた 一本の親指から

始まるのです

 

 

最上の厳選された 白磁の陶土は 

初めからこのように 美しい色をしています

 

グ~~と こぶしに力をいれて

深く 掘り下げられます

 

 

左手で外側を 右手で内側から

厚みを調整しながら 薄く 立ち上げていきます

 

 

口径は 手の感覚と 棒で絞っていきます

 

 

横から のぞくと このように 

白磁の花瓶が誕生しています

 

 

早回しで 中継しましたけど

やはり時間は じっくりかかります

 

夫は この道を歩き続けて

もう43年目に入りました

 

長い 長い 道のりですが

たくさんの作品に いのちをそそいでいく仕事

毎日 ろくろの前に座って

大変なこともありますが 

喜びと 感謝を感じつつ

歩き続けています・・・

 

次回は 削りを ご紹介します

 

 

佳秀窯

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今朝は屋根に 薄っすら 霜が降りていて

三月に入っても まだまだ 肌寒さが続いています

 

まだ 小さくて 遠慮しがちな 春のはじめの 囀りですが

梅の林のどこからか 鶯の声が きこえてきます

 

 

今日は おひな祭り

仕事に追われて 特別なことは なにもできなかったけど

春のお花を模った 可愛いお菓子を 買ってみました

 

ふふふ・・・ 甘酒も すこ~し

 

 

「ねえ お店に飾るおひなさま 描いてくれないかな~」と

お客様の注文に 追われている 娘に 頼んでみたら

なにやら こそこそと 

小さな和紙の花びらを 貼り付けて 楽しんでおりまして

「出来た!」

「アッ! エッ? なんか変だと思ったら・・・お雛様とお内裏様が逆だ・・」

トホホ・・・ やはり まぎれもなく 私の娘でした!

 

せっかくなので 通りに面した出窓に お出ましです

ふふふ・・・ お二人も 可笑しそうです

 

 

さあて そろそろ おたのしみタイム

どれにしようかな・・・・

 

 

 

佳秀窯

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