春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

ハウリング(音もれ)対策(その2)~耳あな型~

2014-07-07 17:11:13 | 補聴器をうまく使う

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

週末の雨が引きつついて

今日も終日雨模様です。

先ほどから

稲光も数回。

このような日にもかかわらず、

午前中に納品が1件。

お客様には

ありがたい限りです。

 

 

本日は、「ハウリング対策(その2)~耳あな型~」について取り上げます。

 

 

オーダーメード補聴器は

その方の耳の形状に合わせて

製作する補聴器なので

基本的には

ハウリングが生じにくいものです。

しかし、最初の型が

微妙に正確でなかったり、

耳型採取が上手にできていない場合、

ハウリングが発生してしまいます。

 

 

また、当初は生じていなくとも

数年経過して

補聴器のシェルと耳の形状とに

誤差が生じたり、

聴力低下から

ボリュームをアップしすると

ハウリングが鳴り出すことがあります。

 

 

製作当初であれば、

耳型を採り直して

再作することが賢明です。

※4ヶ月以内は再作無料期間

現在は、ほとんどのメーカーさんが

「レーザーシェル」での製作となっており、

耳型のCGから

補聴器の形状を製作して

樹脂をレーザー光線で採型します。

 

 

最近は、ハウリング防止装置が

強力になったおかげで

閉塞感軽減の為に

割と大きなベント(通気孔)を

開けることができるようになりました。

その際、ボリュームを上げて

ハウリングが生じると

ベントチップ(シリコン製のチップ)を使って

ハウリングを防ぎます。

 

 

 

 

何年か経過した場合は、

シェルに樹脂を上塗りして

肉盛り補修することもあります。

これは、あくまでも補聴器屋さんの

応急処置でしかないので、

きちんと処置をする場合は、

耳型を採型して

補聴器自体を再作することを

お薦めします。

樹脂の肉盛りは、

シェルと肉盛り樹脂の

材質が異なることがあり、

樹脂がすぐに剥離してしまうことがあります。

料金的に25,000~30,000円ほどかかりますが

補聴器自体に劣化がなければ

もう数年継続して使うことができます。

 

あまりにも古い補聴器の場合は、

補聴器屋さんが

お金をかけるよりも

新調することを

お薦めされるでしょうが…。

 

 

最近のデジタル補聴器は

納品時に

「キャリブレーション」を行います。

補聴器をユーザーが装着した状態で

低音から高音までの測定音を鳴らし、

補聴器がハウリングを発する限界値を計測します。

補聴器が作る音響特性は、

この限界値を下回った状態で作られるので、

物理的にはハウリングが発生しません。

 

 

しかし、どんなに精度が上がっても、

オーダーメード補聴器の場合は、

補聴器屋さんが採取する耳型次第で

良い補聴器にも

悪い補聴器(ハウリングが発生する)にもなります。

 

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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