春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

防水型補聴器のメンテナンス(その2)

2014-09-29 12:55:26 | 補聴器をうまく使う

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

本日は、お知らせが一つ。

私の補聴器メーカー時代の同僚が、

補聴器購入に関する本を出版します。

奈良・大阪を中心に

補聴器の出張販売・調整を行っている

「補聴器ご自宅.com」代表の中村雅仁氏が

メーカー時代の裏話から

独立後の補聴器販売・アフターに至るまでを

新たな視点で書き綴られています。

 

 

従来の「補聴器選び」本は、

耳鼻科の先生が執筆されているものが多く、

補聴器や聞こえに関する情報が中心でした。

おそらく、メーカー出身で

補聴器の販売に携わる方が

消費者目線で書かれているものとしては

初めての本ではないでしょうか?

これから補聴器購入を検討している方などには

購入前に是非、読んで欲しいですね。

 

「間違いだらけの補聴器選び」中村雅仁著

 

10月15日発売、

アマゾンでは予約受付中です。

私は既に予約注文いたしました。

届いたらすぐに読みたいですね。

定価1,404円ですが、

補聴器購入に失敗しないためにも

『一読必須』本でしょう。

アマゾンの紹介サイトは、こちら

 

 

 

今日は、「防水型補聴器のメンテナンス(その2)」についてです。

 

 

ここ数年、

補聴器メーカー数社が

「防水・防塵」タイプの補聴器(耳かけ型)を

ラインナップに揃えてきています。

一日のうちで

多くの時間、補聴器を使う方にとって

「汗」や「湿気」対策が施されている補聴器は

補聴器購入の検討材料に

とても重要な要素です。

 

 

重度難聴の方や

聴覚支援学校(ろう学校)の生徒さんなど

汗による補聴器へのダメージは

たいへん大きなものとなります。

 

 

世界で初めて防水タイプの補聴器を出したのは、

日本のメーカー、リオン社です。

実のところ、海外メーカーは

当初、「防水」タイプの補聴器に

関心がありませんでした。

開発費を投入して採算が取れると

思っていなかったのかもしれません。

私が、補聴器メーカーに入社したとき、

本国の開発は、

「日本にはクーラーがないのか?」と

行っていたほどです。(笑)

欧米は、アジアほど

高温多湿の気候ではないので

汗対策は、

商品開発の要素に

入っていなかったのかもしれません。

 

 

しかし、日本をはじめ、

アジア諸国が

補聴器マーケットとして

大きくなってきたことで

「防水(汗)」対策が必要になったのでしょう。

 

 

防水型の補聴器が

各メーカーで発売されるように

なったのは画期的なことですが、

「防水・防塵」といっても

半永久的に

効果が持続するものではありません。

 

 

「防水・防塵」の仕組みのほとんどは

補聴器のハウジング(補聴器のボディケース)を

極限まで隙間をなくし、

水や塵が入りそうな隙間に

シリコンパッキンを施して

侵入を防いでいます。

このシリコンパッキンは

経年劣化が起こるため

1年~1年半に1回

交換作業が必要となります。

 

 

1週間程度メーカーさんに

オーバーホールとして

送ることが必須となりますが、

ほとんどのメーカーさんでは

保証期間内は無料のサービスとなっています。

※保証期間終了後は、有料で数千円ほどかかります。

 

 

当店では、防水型補聴器を購入した

お客様をきちんと管理しており、

1年経った頃に

オーバーホールの

ご案内を行っております。

もちろん、お預かりしている期間は

代替の補聴器をお貸しします。

 

 

メーカーさんでは、

オーバーホールの際、

内部の機械に

異常がないかも

見てくれますので、

結果的には

補聴器自体の寿命を長くすることにも

つながります。

 

メーカーさんの修理報告書(保証内対応)

 

 

「防水型」補聴器でも

「買いっぱなし」、「売りっぱなし」

とならないよう

気を付けなくてはなりませんね。

 

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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