春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

国内出荷台数

2014-07-11 13:13:55 | 補聴器業界

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

台風一過で、蒸し暑い本日です。

50年に1度の大雨をもたらすと

報道された台風でしたが、

幸いにも福岡は直撃を免れ、

ほとんど雨風の影響がありませんでした。

昔は、九州をなぞるように

日本海を抜けていた台風も

最近の進路は、

九州南部から本州・太平洋岸へと進むので

北部九州は

あまり被害を受けることが無くなりました。

しかし、気候が温暖化の影響なのか

亜熱帯化しております。

夏の暑さが苦手な私には

毎年しんどい季節です。

 

 

本日は、「2014年第2四半期(4月~6月)の補聴器国内出荷台数」について取り上げます。

 

 

先ず、全体の補聴器出荷台数は、

前年割れしております。

総台数126,828台(前年比96.0%)

出荷金額7,621(百万円)(前年比97.1%)

間違いなく、4月に導入された

消費税8%の影響ではないでしょうか?

 

 

補聴器は、非課税商品ですが、

未だに消費税がかかると思っている

消費者はおられます。

また、非課税と知っておられても、

世の中全体の消費マインドが減退すると

影響は避けられません。

 

 

個別にトレンドを見ていきましょう。

 

 

ポケット型

 デジタル式…133.2%

 アナログ式…55.2%

ポケット型もデジタルタイプが登場して

急速にデジタル移行していますが、

全体的には、前年比90.7%と

1割減少しています。

補聴器全体の構成比としては6%程度で

ほとんど変化がありません。

 

耳かけ型

 全体では104.1%

伸びているのは、

PR41電池仕様の小型耳かけタイプ。

 RICタイプ…110.9%

 通常タイプ…149.1%

PR48電池仕様の物は、96.1%。

メーカーさんの開発努力で登場した

小型耳かけタイプが人気のようです。

 

注目すべきは、PR44電池仕様の耳かけタイプで、

特にデジタル式に関しては、120.4%となっています。

恐らく、自立支援モデルが

利用されているのではないでしょうか?

※当店でも最近、自立支援モデルの問い合わせが増えています。

 

補聴器出荷台数の増加を牽引していた耳かけ型補聴器の伸びが

少々減退気味の傾向だと思います。

 

 

一方の耳あな型に関しては、

いずれのタイプもすべて前年割れの状態です。

オーダーメードタイプで特に落ち込みが大きいものは、

フルサイズタイプで、前年比79.5%。

このモデルは、高出力タイプなので

常時、補聴器を使用しなければならない

難聴者の方がユーザーです。

日常必須にもかかわらず、

激減している理由を推測すると、

フルサイズのオーダーメード使用者が

RICタイプでモールド使用のものに

シフトしているのではないかと思います。

 

 

つい最近、当店でこのモデルに

新調されたお客様は、

 「今までの補聴器(フルサイズ)だと

 耳全体に密閉して、重たい感じがあった。

 しかし、このタイプに変更して、

 耳に補聴器を装着しているわずらわしさがなくなった!」

と非常に喜ばれています。

 

こうした事例が他の補聴器屋さんでも

たくさんあるのではないでしょうか?

 

 

最後に最も減少傾向が激しかったのは、

その他耳あな型(既成耳あなタイプ)…42.6%

因みに、第1四半期は、118.0%でした。

補聴器メーカーさんが、補聴器屋さんに

在庫供給していたものが販売消化されず、

ダボついているのが

容易に想像されます。

店頭で在庫があるのに

更に在庫を増やすリスクを

補聴器屋さんは負いませんから…。

 

 

経済ニュース等では、

消費税UP後、

消費傾向はようやく上がりつつあると

報道していますが、

7月~9月は、暑さの影響を受け、

高齢者の動向が鈍化します。

いずれにしても、

我々補聴器屋さんは、

一人一人のお客様(難聴者)に

適正な補聴器の説明・販売を

積み重ねていかなくてはなりません。

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

「かすが補聴器専門店」のホームページは、こちらをクリックしてください。

 


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