春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ
台風一過で、蒸し暑い本日です。
50年に1度の大雨をもたらすと
報道された台風でしたが、
幸いにも福岡は直撃を免れ、
ほとんど雨風の影響がありませんでした。
昔は、九州をなぞるように
日本海を抜けていた台風も
最近の進路は、
九州南部から本州・太平洋岸へと進むので
北部九州は
あまり被害を受けることが無くなりました。
しかし、気候が温暖化の影響なのか
亜熱帯化しております。
夏の暑さが苦手な私には
毎年しんどい季節です。
本日は、「2014年第2四半期(4月~6月)の補聴器国内出荷台数」について取り上げます。
先ず、全体の補聴器出荷台数は、
前年割れしております。
総台数126,828台(前年比96.0%)
出荷金額7,621(百万円)(前年比97.1%)
間違いなく、4月に導入された
消費税8%の影響ではないでしょうか?
補聴器は、非課税商品ですが、
未だに消費税がかかると思っている
消費者はおられます。
また、非課税と知っておられても、
世の中全体の消費マインドが減退すると
影響は避けられません。
個別にトレンドを見ていきましょう。
ポケット型
デジタル式…133.2%
アナログ式…55.2%
ポケット型もデジタルタイプが登場して
急速にデジタル移行していますが、
全体的には、前年比90.7%と
1割減少しています。
補聴器全体の構成比としては6%程度で
ほとんど変化がありません。
耳かけ型
全体では104.1%
伸びているのは、
PR41電池仕様の小型耳かけタイプ。
RICタイプ…110.9%
通常タイプ…149.1%
PR48電池仕様の物は、96.1%。
メーカーさんの開発努力で登場した
小型耳かけタイプが人気のようです。
注目すべきは、PR44電池仕様の耳かけタイプで、
特にデジタル式に関しては、120.4%となっています。
恐らく、自立支援モデルが
利用されているのではないでしょうか?
※当店でも最近、自立支援モデルの問い合わせが増えています。
補聴器出荷台数の増加を牽引していた耳かけ型補聴器の伸びが
少々減退気味の傾向だと思います。
一方の耳あな型に関しては、
いずれのタイプもすべて前年割れの状態です。
オーダーメードタイプで特に落ち込みが大きいものは、
フルサイズタイプで、前年比79.5%。
このモデルは、高出力タイプなので
常時、補聴器を使用しなければならない
難聴者の方がユーザーです。
日常必須にもかかわらず、
激減している理由を推測すると、
フルサイズのオーダーメード使用者が
RICタイプでモールド使用のものに
シフトしているのではないかと思います。
つい最近、当店でこのモデルに
新調されたお客様は、
「今までの補聴器(フルサイズ)だと
耳全体に密閉して、重たい感じがあった。
しかし、このタイプに変更して、
耳に補聴器を装着しているわずらわしさがなくなった!」
と非常に喜ばれています。
こうした事例が他の補聴器屋さんでも
たくさんあるのではないでしょうか?
最後に最も減少傾向が激しかったのは、
その他耳あな型(既成耳あなタイプ)…42.6%
因みに、第1四半期は、118.0%でした。
補聴器メーカーさんが、補聴器屋さんに
在庫供給していたものが販売消化されず、
ダボついているのが
容易に想像されます。
店頭で在庫があるのに
更に在庫を増やすリスクを
補聴器屋さんは負いませんから…。
経済ニュース等では、
消費税UP後、
消費傾向はようやく上がりつつあると
報道していますが、
7月~9月は、暑さの影響を受け、
高齢者の動向が鈍化します。
いずれにしても、
我々補聴器屋さんは、
一人一人のお客様(難聴者)に
適正な補聴器の説明・販売を
積み重ねていかなくてはなりません。
本日は、以上です。
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