春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

補聴器と人工内耳の併用

2017-07-08 09:00:00 | ブログ

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ




先日、他店にて

補聴器を購入したお客様が来店されました。

埼玉県に在住だったそうです。


 



このお客様、

右耳が突発性難聴と耳硬化症から

聴力をほとんどなくし、人工内耳をされています。

 



また反対の左耳には、

6年前、埼玉の補聴器専門店で

CICタイプの補聴器を購入し、使用中です。

 



来店の主訴は

補聴器の接触不良と

形状があわなくなってきたことによるハウリング。

 



埼玉県の購入した補聴器専門店に連絡を取り、

このお客様の調整履歴等の質問をしたところ

店長さんが快く調整データを提供してくださいました。

 



肝心の補聴器は、

カタログ掲載の現行機種ではなかったので

メーカーさんに問い合わせたところ

今年いっぱいで修理期間が満了するとのこと。

 



補聴器の対応は一通り終了したので

逆に、このお客様に質問をしました。

 



補聴器と人工内耳との併用についてです。

以前、大阪で人工内耳メーカーのコクレアさんが

人工内耳の説明会を実施した際、

補聴器と人工内耳を併用した症例発表を

聞いたのですが

実際に使っている方の生の感想を伺いました。

 



現在も、人工内耳はトレーニング中だそうですが

適用当初は、

補聴器での聞き取りと全く異なるので

とても違和感があったとのこと。

人工内耳から入ってくる音声は

ボイスチェンジャーで変換されたような

音声らしいです。

 



右と左とで全く異なる音の入り方をすることが

音声を理解する上で混乱したり、

誤解したりすることがないかお聞きすると

装用する時間の長さとトレーニングによる

慣れ(順応)だそうです。

 



このお客様曰く、

「補聴器の音も生の音声と違うので

調整と慣れ(順応)が必要でしょ?

同じことですよ。」

 



補聴器をすると

その日から昔のきこえに戻ると

即効性の効果を期待する方がおられますが

「一日にしてならず…」

適切なフィッティングと

一定期間の装用が重要ということですね。