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広島食い道楽雑記
食も出会いじゃけぇ、出会った限りは知らんとね!
『食』って人を良くするって書くんよ

六十皿目 読書『洗面器でヤギごはん』

2009-11-07 | 読書
六十皿目 読書『洗面器でヤギごはん』


本の紹介第二弾です。

第二弾なのでインパクト重視にしてみました。
ある意味、衝撃的な内容です。

副題が、世界9万5000km自転車一人旅。

書店でなにげなく手に取った平積み。
表紙の絵とその一種変わった題名に惹かれ、中を見ました。
著者が世界を見てまわる紀行文なんですが、
中身は珍しい食べ物のオンパレード。
世界は広いと心から思える一冊です。
著者のはじめにでも、

『現地の人たちと同じものを食い、同じ匂いをかぐ。
同じような暮らしをする。そうして体に刻み付けて
いくのだ。世界にはどんな人がいて、どんな食べ物が
あり、どんな匂いがするのか。肌、鼻、舌、胃から
吸収し、自分の中の世界を広げていこうと思う。』

で、『洗面器でヤギごはん』なわけです。
他にも
極彩色のケーキ(アラスカ)
最果てのランチ(チリ)
シマウマの味(ケニア)
砂糖まぶしトマト(中国)
屋台のプリン(ベトナム)
山羊ヨーグルト(シリア)
などなど、80種あまりの内容盛りだくさんの
一冊になってます。

読んで感じることは著者は単純に珍しい食べ物を
求めているのではなくて、現地の人たちと旅行者では なく
一人の人間として心から交流したくて、
著者なりの 接触方法が現地の人と同じものを食べるという手法を
とっている事がわかります。
現地の人たちから見た日本人観も考えさせられます。

アルゼンチン人のおっさんの言葉
『日本では最近の若者は結婚すると親と離れて暮らしたがる
と聞いたがなぜだ?親が年老いたら誰が面倒みるんだ?
アルゼンチンでは子供は親と住みたがるよ。』

世界は広いと感じたいあなたにおすすめの一冊です。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ARAKI☆)
2009-11-18 00:59:59
著者の、体全体で感じようという気持ちが分かるような気がします。旅をして、ただ感動するのではなく、現地の人や文化に直接触れることで、感じているのでしょうね。
著者と現地の人のお互いの受け入れ方に、旅の意味があるのかもしれませんね。
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ARAKI☆さんへ (かっしー)
2009-11-29 13:38:03
現実には世界を旅する事は私たちには難しいことですが、
遺跡や昔からの建物に行った時に、昔の人を
感じることぐらいはしたいものですね。
現地の名物ばかり食べてる自分が恥ずかしい(汗)
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