稼プロ!23期生の島村康人です。
23期生としてのブログ投稿も今回で最後になりました。
締めくくりとして、稼プロで学んだ基礎スキル「診る・話す・書く・聴く」にない「読む」について述べます。
4月の最終講義後、卒業小論文集の最終原稿を提出するにあたり、厳しいフィードバックを目にした私は、改めて論文の書き方を確認するために、清水講師の講義テキスト『レジュメの作り方・小論文の書き方』を見直しました。
同テキストには、「ビジネス小論文作成の留意点」として
⑩他人の論文を数多く読む
とあります。
(①~⑨は略) ※23期生の皆さん、テキストで①~⑨も確認すると、よい復習になりますよ。
ネットで見つけた次の記事を合わせて読んで、改めてこの⑩の意味を理解しました。
『論文のあり方、書き方、実は、読み方』
http://www.nutrepi.m.u-tokyo.ac.jp/publication/ja/3692.pdf
日本栄養士会雑誌の連載記事「論文の書き方」の最終回となるこの記事の最後は「論文を書く前に、論文を読むことの重要性」というまとめの文章で締め括られています。
この記事の中で佐々木教授は、
「論文というのは初めての発見が貯まった山なわけですよ。ということは、本来論文は書くためにあるものではなくて、読まれ、使われるべきために存在するものです。」
「僕が考えつくことや現場の誰かが考えつくことのほとんどは他の誰かが既に考えついている」
「それまでにたくさんの成果を世の中の誰かが出してくれているわけで、それを使っちゃった方が得じゃないですか。」
と述べています。
この連載記事は、栄養学の研究論文の書き方がテーマですが、広く文章を書くことについても大変示唆に富んでいると思いました。
もう一つ。小学校6年生の国語の教科書に書かれた「読み方の手引き」をご紹介します。
「自分の考えを広げ、深める
わたしたちはさまざまな文章を読むことによって、ものの見方や考え方を広げ、自分の考えを深めることができます。
これまでの説明文の学習を通して身につけてきたさまざまな『言葉の力』を発揮し、文章の内容や筆者の主張、述べ方などについて読み取ったり、書かれていることを関係づけてとらえたりすることで、自分の考えを広げ、深めていきましょう。」
稼プロの四つの基礎スキル「診る・話す・書く・聴く」のベースとして「読む」が必要ということ、「読む」際にはしっかりと自分の頭でも考えることが重要だ ということを最後の最後に学び直しました。
稼プロの最終講義の決意表明で、私は「出版企画書を書く」ことを宣言しました。
現在、そのためにテーマを定めて、その分野の本を掻き集めています。多読と合わせて、これはという本は熟読します。
まさに「書く前に読む」を始めたところです。
稼プロ23期で私が投稿する最後のブログは、以上になります。
ありがとうございました。