東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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抽象化に逃げるべからず

2023-03-02 12:00:00 | 22期生のブログリレー

読者の皆様、こんにちは。
22期の柴山宗馬です。

稼プロ!診断実習の中で、タイトルの言葉を思い出しました。

これは私の勤務先のコンサル会社の大先輩の言葉であり、「これなら実行できると相手にイメージさせるところまでは具体化しないとコンサルする意味がない」という思いが裏にあります。

その背景には、上場企業が大金をはたいて大手コンサルに発注し、幹部層中心に抽象的なレベルで支援を受けても、契約外の実行段階で具体化に躓き、失敗する様を見てきている経験があります。

振り返ると、過去の実務補習では概念や心構えレベルの提言に終わり、具体的な実行方法はケースバイケースとお茶を濁し、内部の議論ではケースバイケースの一例すら具体化した実行方法は答えられない、もしくは考える意味がないと決めつけている発言を多く聞いてきました。
そして、指導員の先生から「その提言書を読んだ社長やキーマンが実行方法をイメージできるのか?」と指摘が入るまでがお約束です。
当時社会人1年目の私をだしにして(?)「社会人1年目のときの自分に説明できるレベルになっているか? この場で柴山さんに説明できるか?」と投げかけられる場面もありました。

確かに大きな企業であれば、上位者が抽象的な方針を出せば、下位のメンバーで具体化する分担が可能ですし、実務補習に限らず中小企業支援であれば先の方が圧倒的に事業分野のプロであることがほとんどなので、具体策検討は診断士の範囲外にできるかもしれません。
が、そうはうまくいかないから経営者は困っていることが多いはず。

その中で具体化のレベルを決めることは、診断先の実力値と限られた時間と情報から引き際を見極めることにもつながり、悩ましい部分はありますが、結果的に「逃げ」の一手を打つのは避けたいところです。

稼プロ!診断実習で誰にも共有していない第0版の検討もまさに抽象化に逃げていましたが、読み返したときに自分がその方針で働くイメージが浮かばず、「抽象化に逃げるべからず」と脳内に響いたため初めからやり直しました。

自省の念も込めて、発信します。

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コメント (2)
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