初めまして。稼プロ20期生の山崎健一と申します。
今月、正式に診断士として登録されたばかりのど新人です。30代男性、某ハウスメーカーに勤めつつ企業内診断士として活動しています。1年間、稼プロ!を通じて自分を高めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
タイトルは、稼プロ!第1回の講義、キャリアビジョンのワークの中で私が発した言葉です。
語学ができるわけではない、特殊技能があるわけでもない、毎日電車に揺られる(最近はたまに在宅勤務)サラリーマン。あなたの強みは? と正面から尋ねられると、浮かびません。
就職活動の時も苦労しました。
お決まりの質問「自分の強みは何だと思いますか?」「一人1分で自己アピールをお願いします」。何と答えたら良いか。さながら受験勉強のごとく回答を作り、読み上げました。ワタシの強みは、いつも努力を惜しまズ、前向きにチャレンジし続ける積極性でス。大学の時にハ、学内サークルのリーダーとしテ、先頭に立って活動しましタ。
意味は通っていますが、自分の内面から、一点の曇りもなく発せられた言葉ではありません。「本当にそうか」と問われたときに、思い切り頷くことができない。
幸い採用して頂けたものの、等身大の自分を表現できていたかというと、そうではなかったと思います。無意識に、①外部の人に語りやすく、②恥をかかず、③意味が通る言葉に置き換えていました。そのバイアスは今も健在です。だから、私は、自分が語る自分自身についての説明を、信用できずにいます。
内面を言語化するのが苦手なのです。漆のように重ねられた外向きの自分を剥がして、自己の核を見つける作業は、容易ではありません。だから、自己分析も避けてきました。
しかし、自分が何者かを理解できなければ、一人の診断士として働くドメインすら決めることができません。大げさに言えば、一人の人間として、どう生きるかを決めることもできない。
避けては通れない。
そう思い、強制的に自分を見つめ直す機会を作るため、キャリアビジョンを講義の初回に置き、「人となり」を重視する、稼プロ!に参加しました。仕事と子育てに追われながら、片手間でできることではない、やるべきでもないと思ったからです。
実は、冒頭の言葉「わたしの強みはありません。」も、口をついて出たものの、腑に落ちていません。30年も生きてきて一つも無いわけないだろう、見つけられていないだけじゃないのか、と思っている(少々自信家な)自分がいるのです。
等身大の自分を理解し、一点の曇りもない言葉で表現できたとき、生まれて初めて、自分の強みが明らかになるかもしれない。そんな淡い期待を抱きつつ、1年間じっくりと、自分自身を見つめていこうと思います。