15期生の美宅です。
私も情報収集していたのですが、あまりに幅広く、かつ動きが速くて掴みきれないため、セミナーを受講しました。
見出しレベルですが、何点か共有します。皆さまの情報収集の際の参考になれば幸いです。
(1)IoTの役割と機能
IoT自体の役割は、結局2つ。
・データを作る
・データを送る
データを使う事によって様々な機能を生み出すことができる。
例えば、可視化、最適化、予兆をつかむ、遠隔操作、モノが勝手に全体最適に動く、など。
機能によってはビッグデータ、AIが必要となる。
(2)方法
データを作る方法は、大きくタグ、センサー、ログの3種類。
データを送る方法は、多くの近距離無線通信規格があり複雑。標準化されていない。
代表的な規格は、BLE(Bluetooth Low Energy)、Wi-SUN(スマートメータで使用)など。
(3)フルスタックエンジニアはいない
技術領域が広すぎて、全てを理解しているエンジニアはあまりいないのでは。
IoT活用は、自前主義ではなく、出来るところと連携して進める。
私見ですが、エンジニアですら、全てに精通した人はいないので、
経営コンサルは個々のテクノロジーを掘り下げても強みにはならず、
何が出来るのか概要をつかんでいればよい。
重要なのは事業アイデアをどう発想し、連携先を見つけ、関係者を巻き込んで落とし込むか、なので
IoTという言葉に惑わされる必要はないと思います。
(4)課題
・データ分析者が不足
・セキュリティ(特に不正アクセスによる無断操作)
・電力供給
・人的ミス など
(5)マーケティング領域での活用(MIoT)
営業担当や顧客の行動を把握しアクションにつなげる。
【事例】
・B2B:GPS Punch!(https://gps-punch.jp/)
・B2C:ストアビーコン(http://smartphone-ec.net/ibeacon/)
(6)産業領域での活用(IIoT)
製造ラインとアフターサービスで事例が多い。
【事例】
・製造ライン:オムロン草津工場(可視化をするだけで非常に大きな効果がある好例)
・アフターサービス:コマツのコムトラックス
(7)エネルギーマネジメント領域での活用(EIoT)
【事例】
・HEMS(ヘムス):経産省が大規模HEMS情報基盤整備事業として取り組み
・BEMS(ベムス):足立病院が電気料金削減
・FEMS(フェムス):YKKが電力量削減
・CEMS(セムス):横浜市が横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)という実証実験
(8)ヘルスケア領域での活用(HIoT)
【事例】
・ルネサスのスマートウォッチ
・Medissimoのスマート錠剤ケース
・センサーによる見守り、介護
・aba社(アバ)の介護用排泄検知シート「Lifilm(リフィルム)」※IoT+AI
(9)その他
2014年と少々古いですが、IoTプロダクトのまとめです。
これを見ると、大抵の身の回りのものは既に検討、発売されているのが分かります。
見出しレベルではありますが、ざっくりした目次にはなると思います。