ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

3300キロ 車の旅 イタリア(4): カプリ島とポンペイ遺跡

2007年11月08日 | 旅行
7日目。朝から晴れあがり、夢の島カプリ島へ。



ナポリからは高速船で45分。カプリ島の「青の洞窟」はあまりにも有名だ。どうしたらナポリに居ながら、青の洞窟行きツアーが運行されるかどうかの情報を得られるのか、家内はいろいろ調べたが分からないまま島に来てしまった。
残念ながら「青の洞窟」への観光ボートは、本日高波のため運休であった。

(英語も通じないイタリアでは多国語表示は現地係員の手間を省く?)

家内はガッカリしていたが、この時期の見学はかなりの幸運でないと無理らしい。運行状況の問い合わせ先番号をゲットし、明日のリベンジを誓う。

カプリという響きからか、レモンのなる、小さくのどかな島を想像していたが、中心部は近代的な高級ブランドショップが建ち並び、物価の高い、世界的な観光地だった。絶景を前にして、この島の名前がついた、トマトとモッツァレラのサラダ「カプレーゼ」を頂く。

夜にはナポリへ戻り、「サンタルチア」の唄で有名な海岸沿いを散策。ロマンチックなこのエリアには、洒落たピッツェリアが軒を連ね、子連れに優しそうな店に入ってみたが、これが正解。スパゲッティ・ボンゴレは涙がでそうなほどに美味い。

(愛想のよいスタッフが息子にピザ窯を見せてくれる)


8日目、家内は電話を待たずに朝一番でカプリ島へ。
島をボートで周遊しチャンスを待つが、洞窟入りは次回に持ち越しとなった。

(鮮やかな色合いの海面;洞窟内でなくても美しさは分かる)

息子と二人、ナポリ郊外のビーチで遊ぶ。船酔いしやすい自分にはこちらの方が気楽だ。


その後、噴火により一瞬にして壊滅した古代都市、ポンペイ遺跡へ。

サルノ川の河口にほど近い立地で、紀元前7世紀に集落が出来て以来何度も戦争に巻き込まれるが、ワインやオリーブの輸出で発展を続けていたポンペイ。紀元後の78年、突然悲劇は起こってしまう。ヴェスーヴィオが大噴火を起こしたのだ。粉砕された溶岩、火山岩がポンペイに降り注ぐと同時に、地震と充満する火山性有毒ガスで町はその日に崩壊、埋没し、その後数世紀にわたって、6mを超える厚さの火山灰と軽石で封印されたという。

(背景にヴェスーヴィオ火山が見える:最古の噴火口は全長11kmに及ぶ)

2000年前にタイムスリップしようとしても、イマジネーションを膨らませることはなかなか難しい。

(近くにいた日本人団体ツアーの先頭を歩く息子)


(小石集めをしている息子のところに、イタリア人ツアー御一行が。そのまま彼を取り囲むようにガイドの説明が始まってしまった;皆が一様に説明に耳を傾けているため、彼も静かに遊んでいるところが面白い)

観光に区切りをつけ、一路北を目指す。明日の夜にはここから1350km離れたウィーンにいななければならない。
ナポリから600km程北上し、疲れたところで、ボローニャ近郊の高速道路を降りた。走りながら素敵なホテルを見つけたので、今夜の宿とする。


新しく広く、センスもいい。なのに朝食込み107ユーロとは。心配になった家内はしつこくフロントに値段を聞き直していた。
いよいよ明日は最終日だ。
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