中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

意外な誤解③・・・中国語は英語に似ている?

2011-08-25 11:37:36 | 中国語
日本人が、外国語として初めて接する言語は、ほとんどが英語だと思います。以前にも述べましたが、英語は生活の中の外来語にも浸透していて、日本人にとって距離感がないように思えますが、もし、忙しい社会人になってから、この言語を始めて学習したならば・・・それはそれは難解な語学です。何よりも、スペルと発音のルールが曖昧で、ラテン語の厳格な体系を崩した俗語であり、膨大な時間と記憶力が必要になるでしょう。

そんな英語教育も、日本式?が否定されて、最近は小学生にネイティブ講師を導入する・・・と言った流れにありますが、これも少し疑問です。比べる対象が、帰国子女、留学経験者などであれば、その聴力・話力で日本にいながら追いつくのは途方もない時間と量が必要です。私は、英語の塾に小学校5年から通い始めましたが、ある程度、日本語も板についてきた段階から英語教育を施しても遅くないと考えています。米国に亡命でもするなら別ですが、母国語が基本で、それに第2、第3と外国語を付加していく・・・特別な家庭環境ではない人が大多数の中で、幼い頃から中途半端にネイティブと言うよりは、10歳前後の年齢の人に、理解しやすく、興味を持てるような内容、会話の工夫をすることと・・・学校教育の英語においては、これが重要だと私は思います。

英語研修会社でもない私が言うことでもないですが、日本人の鬼門は英語ではありますが、グローバル化=英語力かと言うと、ちょっと違うと思います。言葉の重要性はミッションに応じて変化しますし、中国、ロシア、ブラジルなど世界の勢力図も変わっている中、高い次元のビジネスでは、その国の母国語を使いこなす必要もあるわけです。もちろん、英語は保険として必需品ではあります。が、実は日本語力が最も大事かも?

そんな中、中国語学習者は増えてはいますが、よく耳にするのは、「中国語の文法は英語に似ている」と言う誤解です。はっきり申し上げますと「似てません!」英語に似ているのは、SVの順序くらいで、それ以外は、中国語は中国語としての明らかな語順、体系があります。例えば、「私は毎日公園でテニスをします。」は、英語では「I play tennis in the park every morning.」 中国語では「我毎天早上在公園里打网球。」となります。どちらにも似ているようで、どちらにも似ていません。

それは、別の言語だからです。日本人が始めて習った英語という母親は偉大ですが、世界の言語には、それぞれ違った特徴、独自の体系があることを認識することが重要です。特に中国語においては、漢字を並べ立てただけでも意味は通じることも多いですが、中国人には、「中国語を話している!」と認識されません。中国語の発音は今さら言うまでもないですが、以前にも述べた「語順の大切さ!」を忘れないでください。

8月のブログ数が多すぎますね。これで過去最多の23本/月・・業務に戻ります!




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