中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

気がつけば、中国ビジネスは中国語で・・・

2012-06-03 01:06:07 | 中国語
タイトルを書いてみて当たり前のことのように思えてきますが、今や世界経済の中心でもあり、最大のリスクともされる中国。この国と、あるいはこの国でビジネスをする上で、母国語である中国語を操れることは必須なことは言うまでもないでしょう。一昔前まで、生産管理が主だった駐在員の時代には、中国側が日本語を用意してくれましたが、これも優秀な技術力を学ぶと言うか、盗むと言うか、そのための逆転現象でした。日本に欧米人が来たら、必死こいで英語でお出迎えをする丸の内あたりの日本人ビジネスマンを見かけますが、アメリカの市場に打ってでるならまだしも、本来、日本で仕事したけりゃ日本語で話せ!と突き返すくらいでちょうどいいと思います。

言語の重要性は、国力や経済の主従関係によるところが大きいですが、さらに仕事のミッションにも影響します。対等な交渉であれば、逆に相手の母国語の土俵に乗る必要はなく、適切な通訳を置いてことを運ぶ必要もあるでしょう。が、販路を拡大したい、謝罪をしなければならない、など、完全にこちらがビハインドな状態であれば、相手の母国語なしでは話になりません。以前、トヨタのリコール問題(アメリカのでっち上げですが)について言及しましたが、豊田章男社長が、アメリカに呼びつけられて英語で謝罪の言葉を話しましたが、すぐさま中国にも謝罪に駆け付けたのはいいのですが、中国では通訳を介した日本語での謝罪になり、当時の中国人同僚からは「なめてんのか?」的な指摘を受けたことを思い出しました。いっそ、グローバル?にすべて英語でどの国でも弁明をすればよかったと思いますが、少なくとも冒頭のあいさつくらい中国語で切り出したうえで、重大な問題なので通訳をはさみます!と説明すべきでした。

先ほど夕食をとった日本料理屋でも、日本人赴任者が中国語を使う頻度がこの1,2年で格段に増えたように思います。世代の問題もありますが、生産拠点としての中国赴任ならまだしも、今やどの会社も販売拠点として13億の市場に期待し、スタッフを送り込むわけです。実際に送り込まれた方で、当たり前の感性をしていれば、中国人と中国語で話ができないことには、この先大きな成果は上げられないことにすぐに気が付くでしょう。特に社員の採用においては、日本語ができる人などと言った制限をつけてしまうと、優秀な人材を確保するのは至難の業で、中国にいながら英語で意思疎通を図る必要性もあります。もちろん、英語ができるから優秀なわけではないのは日本と同じですから、最終的には現地スタッフと中国語で意思疎通、信頼関係を構築するのは至極まっとうな話です。

つい数年前までは、自己紹介など限定的な中国語の必要性を説いておりましたが、それは日本国内のビジネスマンの必須事項になり、現地で働くには、スタートアップで日常会話(TOEIC500~600点程度)の中国語力が求められる時代があっと言う間に来ました。いかに効率的にそのスキルを身に着けるか?好例がありますので、私にご相談ください。できるビジネスマンは忙しい、時間もお金も無駄にはできません。

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