中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

それでも、やっぱり、中国語は発音です!

2012-06-08 01:00:28 | 中国語
かなりしつこいですかね?上海にきてちょうど1週間になるわけですが、日々の業務では日本語ばかり使ってる私が言うのも何ですが、中国人と中国語で話す上で、やっぱり大事なのは普通話の発音です。実際、中国と一口に言っても、北、南、内陸と、中国語の方言がきついエリアで仕事をすることは多いとは思います。が、日本語以外の一つの外国語を習得する際に、その訛りになれることよりも、まずは基本的な標準語、普通話をマスターしてこそ、応用がきく、私はそのように思います。

日本から、いきなり地方都市、たとえば広東省などに赴任すれば、広東語の必要性も身にしみることだとは思いますが、この先、中国でビジネスをしていく上では、今や香港でも普及が著しい中国語の普通話がまずはできることが基本になります。そもそも、この普通話も歴史的にはごく浅いもので、1958年以降に教育は始まったものの、文化大革命の時代には教育そのものが疎かになり、結果的には70年代後半、80年代以降にようよく教育システムが確立されたものです。香港返還も世紀末、21世紀になってようやく英語、広東語の香港から、普通話の普及が叫ばれたわけですが、目ざとい香港人は、中国でビジネスをする上での中国語、つまり普通話の必要性を早くから察知し、現在ではビジネスにおいては思いもよらぬ普及を成し遂げているとか・・・私自身も、香港は英語と広東語で十分とついこの前まで信じて疑いませんでした。

話を言語のことに戻すと、中国語は声調言語です。数多ある漢字を微妙な発音で差別化している上に、四つの声調によって、その存在意義を表明しているようなもの。もちろん、中国人でも単発である一つの単語を話されても何の意味かわからない場合がありますが、外国人がコミュニケーションする上では、この発音、特に声調の違いは外国語としての中国語を認識する上で、避けて通れないものです。

日本の中国語ブームは思いのほか盛り上がっていて、今や、第2外国語の選択においても、トップの座をゆるぎないものにしています。が、肝心の講師、特にネイティブ講師においては、声調のレッスンは、ほとんどのテキストがそうであるように、2P足らず、ほんの2,3時間も行わないのが現実。ま、ネイティブから見れば、たかが4つができないのが不思議なんでしょう。が、そのようないい加減な教育のもと、発音難民は増殖中です。意味のない音声解析だとかコンピューターに頼る以前に、講師が適格に四つのコツ、あるいは日本人が苦手なピンインの特徴とコツを教えてくれれば済む話です。

私はちゃんとやってます!と胸張って言える先生がどれだけいるでしょう。そもそも、あなたは先生ですか?学ぶほうも教えるほうも、優先順位の曖昧な中国語学習や中国語講師を蔓延ることに私は危機感を覚えます。

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