兼平の空と大地

山と川と大地に遊ぶ日記です。

幻の大仏鉄道遺構を歩く

2021年10月30日 | ハイキング
10月23日(土)
チャリ山岳隊もコロナ旋風に屈して大人しくしてまいりましたが、やっとこさとここにきて活動再開しました。
久し振りなので山登りはひとまず置いといて、ハイキングとなりました。

「幻の大仏鉄道遺構ハイキング」
大仏鉄道とは?
今から120年前今の関西本線の加茂駅から奈良までを僅か9年間走ってた鉄道です。関西からは伊勢参り、名古屋方面からは奈良大仏や大阪方面へ、当時は賑わった路線だそう。
しかしこの路線山越えだったため、今では難なく登れる勾配でも当時のイギリス製機関車でもかなりの難所だったようです。
ほぼ平坦な路線(現在の関西本線)が開通したためわずか9年間と言う短命になったのです。
わずか9年間と言うことと、運行母体の関西(かんせい)鉄道がなくなったことで当時の資料もほとんど残ってないということから「まぼろし」と言われてるようです。
そんな大仏鉄道ですが、当時の遺構は残ってるということで、そこを訪ね歩く人も多いらしい。


今回はガイドさんと共に歩きました。
やはりガイドさんがいると当時の様子がより思い浮かべることが出来ます。
こちらの「NPO法人 ふるさと案内加茂」にお願いしました。

まずは加茂駅構内のランプ小屋から・・


ランプ小屋と言うように、当時は油など危険物が保管されてたそうです。
今でも撤去されないというところが凄い!



左側のオレンジ色のジャッケトの方が案内人の川口さん。


気持ちよく田園の中を歩きます。


本日の参加者
ジダン、ムカイ夫妻、ヨッシー、イイダ、アキちゃんと私の7人。

1時間歩いて観音寺橋台
見えるのが現役の関西本線僑



通り過ぎて反対側へ・・・・・
手前の石積みだけ残ってるのが大仏鉄道橋台

現役の橋台と手前の大仏鉄道石積みは同じに見えます。

そう、ほぼ同じころ作られたものだそうです。
100年以上前の橋台が現役で…すごい!




次が鹿背山橋台




農業用水路のためにこれだけ石組みをわざわざ作ったんですね。


この橋台やら隧道は当時の農家のために作られたのですね。




次は梶ケ谷隧道




石組みとレンガ積みの2段になってます。



すぐ近くの赤橋



こちらは石組みは角のみになってます。


だんだんと作りが進化したそうです。

ちなみにこの赤橋と手前の梶ケ谷隧道の上は現役の道路です。


ここでトイレ休憩。




この辺りから周りは一変
新興住宅地やらで開けてきました。


近くの梅美台公園で昼食タイム。



昼食後は松谷川隧道へ。
当時の関西鉄道社票





下に水路、蓋をして人道でもあったそう。





ここで京都府から奈良県に入ります。






農業水路の鹿川隧道、もちろん今でも現役で使用されてます。





さて、ここから先は開発によりほとんど遺構が残ってないという。
そんなことで事前にガイドさんと相談して遺構めぐりとはお別れし、般若寺の方に向かいます。




奈良豆比古神社(ならづひこじんじゃ)


能楽の前進である猿楽発祥の地。
と言うことで、習い事に御利益の神社。

神社裏手には・・・・・



樹齢1300年 樹高30mの巨木が・・・・・・


みなさんパワーを頂きましたが、若干名は逆にパワーを吸い取られたと・・・・(^-^;
(いいんじゃない、パワーをあげた分この木も長生きできる(笑))


奈良街道をさらに進むと般若寺の国宝楼門が・・・・・




反対側にあるのは植村牧場。


こんな住宅地に牛が・・・・・・


ガイドさんお勧めの濃厚ソフトクリーム


ここでガイドさんとはお別れ。
ありがとうございました。


我々は般若寺拝観です。
コスモス寺として有名です。さすがに多くの参拝者で賑わっています。




















ゆっくり堪能した後は最後の寄り道。





奈良ディズニーランド?



奈良監獄跡

明治時代建築です。
レンガ造りの重厚な監獄です。




この建物の後ろ側に放射状に建物が立ってる牢獄があるそうです。

この建物に目を付けたのが星のリゾート。
なんとホテルに生まれ変わるそうです。

ちなみに一般には中を見学は出来ませんが、あのクラツーが中の見学ツアーを来月計画してます。


約15㎞歩いたハイキングは奈良駅で終了です。
山登りと違う楽しさがありました。
また機会がありましたらこういう歩きも良いなと思いました。



お疲れさま。





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