きのむくままに

或る日の出来事

シネマ歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」

2012-10-16 | Weblog

 

前々から観たかった「籠釣瓶花街酔醒かごつるべさとのえいざめ」に友人と行ってきました。

ストーリー

野州(下野国・現在の栃木県)の豪農佐野次郎兵衛が遊女お清を妻に迎えるが、妻が病気(梅毒)になったため捨て、後に惨殺してしまう。

その祟りで、次郎兵衛は死に、次男の次郎左衛門は疱瘡(天然痘)に罹り一命は取り留めるも醜いあばた顔になる。

その後、次郎左衛門は金を奪われそうになったところを浪人都筑武助に助けられる。

武助を家に招いて世話をし、そのお礼に「籠釣瓶」という刀を授かる。

この刀は一度抜くと血を見ないではおかない、という因縁のある妖刀村正であった。

 

今回のシネマ歌舞伎は ここから上映された

 上州の絹商人佐野次郎左衛門(中村勘三郎)は商いのため、下男の治六(中村勘九郎)と共に江戸に出てきていた。

二人は旅の土産話にでもと桜が咲き乱れる吉原へと足を踏み入れ、念願だった花魁道中を見物して帰ることにする。

ちょうどそのとき、吉原一の花魁とうたわれる八ツ橋(坂東玉三郎)の道中を見掛けた次郎左衛門は、彼女のあまりの美貌に心を奪われてしまう。

それから半年、あばた顔の田舎者ながら人柄も気前も良い次郎左衛門は、江戸に来る度に八ツ橋のもとへ通い、遂には身請け話も出始めます。

しかし八ツ橋には繁山栄之丞という情夫がおり、身請け話に怒った栄之丞は次郎左衛門との縁切りを迫ります。

それを知らない次郎左衛門は八ツ橋を身請けしようと同業の商人を連れて吉原へやってきますが、

浮かぬ顔をした八ツ橋に突然愛想づかしをされ、恥をかきうちひしがれて帰っていきます。

それから四ヶ月が過ぎ、次郎左衛門は再び吉原に現れ、わだかまりなく振舞いますが…。

八ツ橋と2人になった次郎左衛門は「コレ八ツ橋、よくも先頃次郎左衛門に、おのれは恥をかかせたな。」と

「籠釣瓶」を抜き、逃げる八ツ橋を切り殺す。狂気した次郎左衛門は刀を燭台に透かし見て「ハテ籠釣瓶はよく切れるなあ。」と笑う。

籠釣瓶 籠で作った釣瓶は水が溜まらないことから、水も溜まらぬ切れ味の名刀に付けた名前

 

                  

妖艶な 玉三郎、気の良い田舎者 勘三郎、勘九郎の芸達者ぶり、仁左衛門のかっこ良さ

ストーリーも面白くて 引き込まれる

大満足でした!

 

 

 

コメント
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