きのむくままに

或る日の出来事

待ちに待った 文楽!「曽根崎心中」

2007-03-12 | Weblog

  やっと文楽の公演の日が来ました

 

  「浄瑠璃 曽根崎心中」が劇化されたいきさつ

  大坂 曽根崎の露天神社の森で 元禄16年4月7日の明け方

  若い男女が心中を遂げた。

  経営難の竹本座の相談に京都から来ていた 近松門左衛門がそれを知り

  実説にほぼ近い浄瑠璃を一気に書き上げ

  ひと月後の5月7日 竹本座で初演 大当たり人々は熱狂して押しかけた

  竹本座は息を吹き返したそうです。

  その後昭和30年に再脚色され 復活して

  文楽の代表的な演目のひとつとなり 国の内外を問わず人気がある。

 

   ※天神の森の段より

   「この世も名残夜も名残死にに行く身をたとうれば 仇しが原の道の霜

    一足ずつに消えてゆく 夢のゆめこそ哀れなれ」

   「あれ 数うれば暁の 七つの時が六つ鳴りて 残るひとつが今生の

    鐘の響きの聞き納め」

      「馴染み重ねて幾年月 いとし可愛としめて寝し、

    今この肌にこの刃と思へば弱る切先に

    女は目を閉ぢ悪びれず『早う殺して殺して』と覚悟の顔の美しさ」

      目をつぶり合掌するお初。その人形遣い手の目からも

     一筋の流れるものを見た人もあるほど

   

   ほんとうに 何度観ても 聞いても 感動のひと時でした 

   

                                  ◎文楽の女たち より

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