かもはかもでも・・・

みんながいつもにこにこしていられますように・・・

練り製品生産者交流会

2007-05-17 15:06:58 | 食べ物
生協の生産者交流会に行きました。
テーマは練り製品で、宮城県からはるばる自費で高橋徳治商店の社長さんが来てくださいました。

高橋徳治商店さんでは、生活クラブの自主基準にそって、食品添加物を使わない、さつまあげなどの練り製品を作ってくれています。
他生協(パルシステムでもみたことがあったな)とも取引しているけれど、生活クラブが、最も取引するうえで基準が厳しいそうです。一口に生協といっても、組織もさまざまのようです。
原材料についても細かな資料を添えなければならず、(例として、お好みさつまあげ一品で400ページにも及ぶ、しかも毎年更新)、ある意味面倒だけれども(だって、たまご一個材料に入れようとしても、どこでだれがどんなものを鶏にえさとして与えていたか、遺伝子組み換えのものは含まれていないか、までとことん確認を取るんですって!)、ともに、本物の食物を作り、食べ続ける仲間として感じてくださっているとのことでした。

練り製品がテーマですが、かまぼこの作り方などの話はなく、もっぱら食品添加物の話が中心でした。
市販の練り製品の多くは食品添加物を多量に使用し、安い原料から、いかに増量してコストダウンしているか。
練り製品だけでなく、肉の加工食品や冷凍食品などの市販品を実際に原材料の表示をみながら、どのクスリをどういう用途で使うか、教えてくれました。
食品添加物業界代表が安部司さんなら、さながらこちらの社長さんは練り製品業界代表の添加物博士、といったところでした。

ぷりぷりのエビフライは水を含ませた状態を保つようにクスリを使っているとか、市販のハムは肉の重量に対して、1.6倍~2.2.倍にまで、注射針とポンプを使って、水やらクスリやらを注入されて増量されるとか、その分色が悪くなるので色をよくするために発がん性が確認されている発色剤をつかって~・・・
さらに食品添加物の牛エキスにはBSEの危険部位も平気で使われているらしいとか、某Mマークの大手ファーストフード店の白身魚のフライサンドは、たらの切り身を四角く重ねて固まるようにクスリを加えて作られているとか・・・

安売りには必ず裏があります。安くても利益が上がる、ということは当然原材料は、誰がどこでどうやって作ったものかわからない粗悪品であったり、水増ししたものである、ということ。
今はコスト削減のため、中国で食品を加工するメーカーが多いそうですが、中国の工場では塩素ガスむんむんの部屋で白身魚の骨抜き(もちろん殺菌のため、身も塩素に漬ける)をしているんですって・・・
そうして儲かるからテレビCMもじゃんじゃん流す、「よく分からないけど、テレビでもやっているし、安いし、いいんじゃない?」と、消費者が買っていく。
負のスパイラルですね。

「こんなことをしていて本当の食べ物だと思えますか?
もはや死んだ食べ物、えさではないでしょうか」

「子どもの体のことを考えたら、変なばば、変なお母さんでもいいから、安心安全なものを食べさせてあげて」

一つ一つの言葉、そして、社長さん自身の生きかた、暮らし方も含めて、なるほどなあと感動しました。
社長さんはとてもお話が上手で1時間半以上があっという間に過ぎてしまいました。

ひいちゃんはまた託児をお願いしましたが、ぜんぜん泣かなくてほめられました。えらいね

食品添加物について気になる方は
食品の裏側をご参照ください。
また、子どもに食べさせても(もちろん自分が食べても)安心な食材を手に入れたい方には、私からは生活クラブ生協をおすすめしています。

TB先 : GYOGYOさん 「食品の裏側」