住まいの改善例-1として「トイレの換気対策」を取り上げました。
我が家は3LDKで、ご存知の通り、トイレの換気は約25cm四方の穴が階段に向かって空いているのみで、消臭には大変苦労しておりました。特に、我が家は6人家族で、使用頻度が高く、消臭剤も馬鹿にならない状況でした。そこで、この対策として、換気扇を取り付けられないかと考えました。
設計の条件としては以下の点を特に考慮しました。
① 電気代をなるべく低くおさえる事。
② 階段の通行の邪魔にならない様にする事。
③ 騒音をなるべく低く抑える事。
④ なるべく、人の操作を必要としない様にする。
(1)タイマー回路の活用
①と④については、10年以上前に作成して放り出していたワンショットのタイマー回路を復活させて、トイレの扉を開けたらスイッチを働かせて、一定時間だけファンを回転させる事にしました。
(2)活用排気口の工夫
②については、ファンからの排気が階段を通行する人に直接掛かったり、突起物で通行の邪魔になったりしない様に、排気口はなるべく垂直上方に向ける設計にしました。水平方向からの空気を反射させながら垂直上方に向けて、約1.5cmの隙間から排出する事にしました。
(3)小型ファンとトランスの活用
①と③について、省エネ対策として、小型のファンと数段階の電圧設定が可能なトランスを組み合わせて、低騒音で、充分な排気力の出るポイントを設定出来る様にしました。
(4)扉にマイクロスイッチとトイレの内外に手動用スイッチの設置
トイレの扉を開けると、コンデンサーへの充電が開始され、ファンも回転を始める。扉を閉じた時点からタイマーが働き、ファンは約15分間回転した後、停止する。
又、使用後、不要な場合は、強制的にファンを止めるスイッチを外側に、時間延長が出来るスイッチを内側に設置して、無駄を省ける様にしました。
この結果、臭気の篭りが格段に低くなり、簡単な消臭剤のみで充分と云うまでに改善されました。
本装置は殆どが自作で、ある程度の費用と労力が掛かりますので、どなたでもと云う訳にはいかないと思いますが、市販の製品を組み合わせれば、それなりの効果の上がる方法もあるかと思われますので、これを参考にして戴ければ幸いです。
尚、製作に当たりましては、騒音には充分注意願います。余りに、排出効率を期待するあまり、ファンの電圧を上げますと、夜間等の静かな時には相当響きます。取り合えず、空気が流れていれば臭いも消えて行きますので、低回転でも充分効果は期待できます。又、少し高価になりますが、低騒音のファンもありますので、試してみられたらいかがでしょうか。
取り敢えず、第一回目はこんなところで、しばらくは、この続きを載せて行きたいと考えております。
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