先日、長期修繕計画の修繕工事費用について、その内訳が公開されました。
これは、長期修繕計画案での緊急課題として、2015年に給排水管両方の工事で、18億円が計上されていますが、建替えQ&Aの9ページでは、「汚水管は他の管よりも厚みがあり耐久性があるため、割れたり穴が開く等の損傷の可能性は非常に低いと考えます。ガス管は水に接触しないため腐食の程度は給水管ほどではないと一般的には予想できます。」と当面の交換が必要無い様に記されてる点について、説明会の席上でした質問の答えとして、公開されたものです。
この内容を見ますと、説明会の数値と全く整合性が取れておらず、あまりの食い違いに唖然とさせられました。
公表前に理事長からいくつかの数値を示されましたが、理事長自身その数値がどう結び付いているのか判らない状態でした。業者は、「いろいろな項目が入り組んでいるので、数値が合わない所がある。」と説明しているそうでした。
公表に当たっては、理事会の承認が必要との事で、待たされた訳ですが、理事会の方々はこれが良く理解出来たかと感心させられます。
それでは、その一部を紹介しておきますので、お手持ちの説明会資料と良く見比べて見て下さい。
【修繕改修計画案】 【内訳金額の合計】
①給水設備工事 ①給水設備工事
:約3億円 ⇒ :約2千4百万円
給水管更新工事
:約4億3千万円
②排水設備工事 ②排水管更新工事
:約18億円 ⇒ :約12億9千万円
③電気工事 ③電気幹線増量工事
:約3億3千万円 ⇒ :約1億8千万円
④ガス工事 ④ガス設備更新工事
:約1億3千万円 ⇒ :約2億3千万円
そもそも、顧客である、管理組合ならびに住民に対しては、なるべくわかり易い、整合性の取れた数値で納得して貰うのが当たり前ですが、これでは、わざと解りづらくして煙に巻いているとしか思えません。
ちなみに、前回の藤和・三菱の提示した資料も確認しましたが、こちらは、説明資料と内訳の資料の数値は、(当たり前ですが)ピタリと一致しておりました。
この(株)ファーマは以前から信用出来ない会社とは思っておりましたが、これ程ひどいとは思いませんでした。当然、この上で、指示している、(株)シティコンサルタンツの不信も決定的なものとなりました。
この数値の「私の理解」が間違いであると言うのであれば、この両方の数値を結び付ける相関図を早急に提示して反論される事をお勧め致します。
今回の長期修繕計画の説明会での最大の論点は、何と言っても「追加負担金が350万円/戸」であるにもかかわらず、その詳細はこの有様です。これらの疑問を解くため、説明会の中でも提言しております様に、給排水管に関してだけでも、一般の数社から見積もりを取るべき事が、住民の利益を守る管理組合の責務と確信します。
住民の皆さん、今度の通常総会では、この点について、明快な説明を求めますので、ご自身で、これに納得出来なければ、「建替えに関する決算」に反対すると共に、「同予算」についても「反対」の票を投ずる事をお勧めします。