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府中日鋼団地での快適な団地生活を続ける為の、ノウハウあれこれ。

「建物調査診断」報告会(2012.10.17開催)に参加して

2012-10-20 14:16:32 | 建替え関連の情報

だいぶご無沙汰しまして、心配されていた方や暫しほっとされていた方もあろうかと思われますが、本人はいたって元気で、いろいろ資料集め等を致しておりましたのでご安心下さい。(がっかりされた方もあろうかと思いますが悪しからず。)

ところで、最近開催された、「建物調査診断」報告会には出席されましたでしょうか。

私は、10/17(水)に開催された報告会に出席しました。

 相変わらず参加者が少なく、盛り上がりに欠ける会で、管理組合等の期待した起爆剤にはならなかった様です。

躯体表面の多くのカラー写真と抜管のサンプルを展示して、「速報としての説明会」との事でしたが、最終的に費用を含めた結果報告は12月になるそうなので、今の時点でやらなければならない報告会とも思われませんでした。

ともあれ、いくつかの収穫はありましたので、出席されなかった方の為にご紹介しましょう。

     給排水設備においては、共有部・専有部共に、更新が必要で、これには外配管方式が有効との事でした。

  現用の配管を配管ライニング技術等で再生させるには、すでに手遅れの為、新しい配管に交換せざるを得ないとの事でした。現用の配管はコンクリートに埋め込みの部分が多い為、これは諦めて、新しい配管を外部から引き込む方式で、設置したては多少目に付くかと思われますが、費用は低く抑えることが可能との事です。

     電気設備においても、外配管で共用部を変更すれば、容量アップは可能との事でした。

  幹線ケーブルは耐用年数が過ぎている為、交換した方が良いので、これも給排水設備の外配管用ダクトを通せば容易に施工は可能となります。これにより、メインブレーカの容量アップが可能となります。それ以降の専有部については、各戸毎に、必要であれば容量をアップして、室内の配線を追加していく事が可能です。

     前回の耐震診断の結果を再度分析したが、今すぐ建替えなければならない要素はなかったとの事でした。

  前回の結果報告と殆ど違いは無く、最新の「新耐震設計法」で耐震性能を評価しても、いくつかの項目はやや基準値を下回っていますが、ほとんどは見事にクリアしていました。この数値は、現在建っている建物で、特に低いものではなく、この半分位の数値の建物もある様です。

従って、相当大きな地震に遭っても、建物全体が倒壊したり、梁が壊れて階ごと潰れてしまう様なことは無いであろうとの事でした。

その代わり、梁等は相当激しく損傷してしまうのを覚悟すべきとの事でした。(建替え推進の為の説明役としては、これくらいは言っておかないとまずいのでしょう。)

さらに、「耐震の追加工事をしなくとも、生命への危険度は低いので、このままの状態で住み続け、万一大地震に遭遇した時点で、建替えを考える方が良いのでは?」との問に対しては、業者からの明確な反対や否定の説明等はありませんでした。

現時点での私の意見ですが、給排水設備と電気設備さえ更新すれば、外装等は何とでもなると思われます。従って、これらの費用が出た時点で、皆さんがどう判断されるかによって、今後の推進方向が決まってくると思われます。12月の結果報告に期待しましょう。