先日、「平成25年度定期総会」に出席しました。
毎年の事の様ですが、出席者は殆ど建替え賛成の方々で、質疑の時間は限られておりますので、質疑は形式だけで、結果は最初から見えておりました。
しかし、いくつか、収穫はありましたので、紹介しておきます。
① 遺跡調査の勉強会を開催する事を、席上で正式に約束して貰った。
昨年の12月に開かれた、長期修繕計画の席上にて、管理組合として、市の担当者を招いて勉強会をひらいて貰う約束でしたが、一向に開催する気配がありませんでしたので、総会で正式に約束して戴きました。
市からの回答で、相当大規模な調査となる事が表明されまして、この件に関する組合員の関心は非常に高くなっておりますので、是非実現したいと思います。
② 総会に出席された建替え賛成派と思われる方の何人かから、排水管の修繕工法である「マルライナー工法」について尋ねられ、その説明をしたり、パンフレットをお渡しして、この工法の素晴らしさを、広める事が出来ました。
技術的に明るい方の様でしたので、この様な方々に理解が広まることは、大変喜ばしい事であります。
しかしながら、総会の席上で、この「マルライナー工法」について、理事長が、電話で問い合せた結果を披露されましたが、残念ながら、電話での説明不足か、聞き方の問題かは判りませんが、相当間違った説明をしておられ、おまけに、公開された図面を無断で提供した事について、注意を受けました。
直ちに、反論しようと、発言を求めましたが、出来ませんでした。
ここで、それらの主な点について、説明と弁明をしておきたいと思います。
(ⅰ)「無断で図面の写真お提供した事」について。
確かに、図面の一部をスキャナーで採取して、これを業者に見て貰いました。画像の採取時、業者に見せる際は、理事長に話す様に言われましたが、失念してしまいました。
この事については、深くお詫び致します。
元々、図面が無くとも、見積りはある程度可能でしたが、(株)ファーマの提出した、長期修繕計画の膨大な金額と、給排水管工事等の内訳と称する数値は全く整合性が無く、何か特殊な工事がなされている可能性も含めて確認しておく必要があると判断した為、この図面をチェックして貰いました。結果的には、特にその様な物は有りませんでした。
という訳で、図面自体の閲覧に関しましては、それ程の重要性は意識しておらず、忙しさに紛れて、連絡を失念してしまった次第です。
(ⅱ)「枝管はライニングが出来ない。」について
「マルライナー工法」の基本的な手順としては、枝管は全てカットして、立て管のみをライニングした後に、継手は手作業でライニング材を塗布し、これに新品の枝管を接続して完成させる工法です。
従って、当団地の様な枝管も露出している配管には、持って来いの工法と言えます。
(ⅲ)「1階の立て管から桝までの横引き管はライニング出来ない。」について
一般的には、立て管から横引き管を通して桝まで、一気通貫でライニングは可能ですが、当団地の様に、年数が経っていると、横引き管が、たわんだり、段違いに折れ曲がったりしている場合がある為、新しい管に交換した方が返って安上がりの場合があるそうです。
従って、実作業では、内視鏡等で詳細な状況を確認しながら、最適な工法を選ぶ必要があり、今回の見積りからは敢えて外したとの事でした。これが、(株)ファーマの提出した内訳の中の「屋外排水管・桝更新」の工事に当たり、この約2.5億円については、比較の対象から外してありますが、通常でも、これを大幅に下回る費用で施工可能と思われるとの事でした。
(ⅳ)「管内にライナを送り込むスペースが無い。」について
管の内部に付着した異物は、管内部のサビに異物が付着して出来たもので、ライニングする前のは、全て削り取りますので、当初の管の内径より多少大きくなります。
従って、今回の工事しようとしている部分で、ライナを送り込むスペースが無いいと云う様な事は起こり得ません。
尚、さらに詳しくは下記URLから、当社のホームページを参照して下さい。
http://www.maruliner-honbu.co.jp/
動画で、工法の解説や、実際に施工された団地での皆さんの色々なお話などもお聞きになれます。(あまりに皆さんが褒めちぎる為、やらせではないかとの声も出た程との事ですが、画面に出られている方々は、私たちの回りに居そうな熱心な方々ばかりで、その感動の様子が直に伝わって来ます。是非ご覧下さい。)
又、「マルライナー工法」については、施工の詳細を説明するデモンストレーション施工も開催して戴けるそうですので、何かの機会に是非実施したいと考えております。
という訳で、理事長の話は全くの理解不足によるものでありました。
この内容を、電話で話した本人に確かめましたところ、「メリットを全部省いてデメリットのみ強調されている様です。」と困惑されておりました。
この様な手法は現在の管理組合の常套手段であり、その象徴的な一幕でありました。