手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

どくとるマンボウ氏が逝く

2011-10-27 07:44:52 | Weblog
どくとるマンボウ青春期を高校生時代 むしゃぼりついて読んだ。

旧制松本高校を出て東北大学医学部にいったまんぼう氏。

受験生だったそのころまんぼう氏に憧れた。

自由奔放でユーモアあふれる文体には、引き付けるものがあった。

遅刻した同級生が、「睡眠過剰」という始末書を書いて担当教師に提出していたのを思い出す。クラスは笑いに包まれた。

私も、物理の試験で難問に答えが出ず、一文を書いて提出した覚えがある。

まんぼう氏を真似た行為だったが、先生の反応は思い出せない。約40年前のことである。


どくとるマンボウこと、北杜夫さん。歌人(近代短歌)の斉藤茂吉の次男である。精神科医であった父の影響を受けて、自らも医者になり小説家になった。

「どくとるマンボ航海記」「昆虫記」「青春期」など人気の小説を書いた。

青い青春時代、北杜夫さんからたくさんの夢をいただいた。ユーモアもいただいた。

10月24日 霜降 の日に、腸閉塞で亡くなった。

天国でも、プカプカゆっくり楽しく過ごして欲しいものだ。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。