今回は、第50回記念展である。
私も初めて出展した。
漆額 「蒔絵因幡麒麟獅子」が入選した。
本堅地黒漆塗の板に蒔絵で麒麟獅子を描いたものだ。
この意匠は、蒔絵師故田中稲月氏の残された下絵を使わせていただいた。
師匠の田中稲月さんがお元気な頃は、私もその作品には感銘していても、自分自らが継承しようとは思わなかった。
亡くなる3日前、黒漆で塗るよう頼まれた”茶こぼし”をもって行った時、田中さんが
一言「いいでないか」と言ってくれたのが遺言になってしまった。
その後、今でも信じられないのだが、黙って天国に行ってしまった。
その言葉が、私の心に残り「漆をやる」気につながったと思う。
もともと父親が塗師(ぬし)だったので、私の素質は塗師の素質と思っていた。
蒔絵は非常に難しい。繊細なそして独特の世界がある。
私の蒔絵に取り組んだ最初の作品を、田中さんに見ていただけただろうか。
まだまだ未熟な腕前だが、これからもっと研鑽して行きたい。
期間 10月16日(日)~23日(日)
場所 鳥取県立博物館
私も初めて出展した。
漆額 「蒔絵因幡麒麟獅子」が入選した。
本堅地黒漆塗の板に蒔絵で麒麟獅子を描いたものだ。
この意匠は、蒔絵師故田中稲月氏の残された下絵を使わせていただいた。
師匠の田中稲月さんがお元気な頃は、私もその作品には感銘していても、自分自らが継承しようとは思わなかった。
亡くなる3日前、黒漆で塗るよう頼まれた”茶こぼし”をもって行った時、田中さんが
一言「いいでないか」と言ってくれたのが遺言になってしまった。
その後、今でも信じられないのだが、黙って天国に行ってしまった。
その言葉が、私の心に残り「漆をやる」気につながったと思う。
もともと父親が塗師(ぬし)だったので、私の素質は塗師の素質と思っていた。
蒔絵は非常に難しい。繊細なそして独特の世界がある。
私の蒔絵に取り組んだ最初の作品を、田中さんに見ていただけただろうか。
まだまだ未熟な腕前だが、これからもっと研鑽して行きたい。
期間 10月16日(日)~23日(日)
場所 鳥取県立博物館