手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

歴史 文化と観光の関係

2010-10-26 20:40:00 | Weblog
鳥取市は、観光観光とここ10年来叫び続けている。

しかし、ここ10年歴史と文化の町鳥取がほんとに形作られてきたのだろうか?

ほんとに、観光と歴史文化の街が繋がってきたのだろうか?

まず、鳥取城の復元は一時その機運はあったが、今では30年後の話になった。
駐車場も無いまま。周辺交通整備は20年前と変わらず・・。

城下町鳥取構想は、ほとんど進んでいない。町並み整備も、城下町の構図がなされないまま勝手に修理されている。 単発的な岡崎邸の保護、高砂屋の保護など町並みとの関連性がゼロ・・。

文化や歴史が漂っている町とは到底感じえない。

民芸や工芸の伝統技術に対する育成や保護、推進も殆ど聴いたことがない。
ほったらかし・・。

コンパクトシティー構想の目玉、中心市街地活性化基本計画は、2核2軸 いわゆる鳥取城周辺と駅周辺を核として、若桜街道と智頭街道を2軸にした活性化計画だが、これも現在進行中にもかかわらず、突如空から降って湧いたように鳥取市庁舎の移転問題が、駅南の市立病院跡地になるような議論が進んでいる。

始めから、そういった計画はあったはずで基本計画の中で言っていたらいいのに、今になって(その決定が来年3月ごろまで決定しないといけない様子)あわててやっている。

これも、早くからやると反対があるので確信的にやっているのだろうという疑惑が湧いてくる。

それにしても、鳥取市庁舎移転計画には、地域まちづくり活性化運動を手弁当でやってきたものにとっては、えらい煮え湯を飲まされた気がする。 何のために、地域活性化運動をしてきたのか。人を馬鹿にしたやり方に他ならない・。

街は、行政の中心鳥取市役所および鳥取県庁を中心としてまちづくりが長い年月をかけてされてきたわけで、ここがまちの中心であることを忘れてはならない。

もし、市庁舎が駅方面に移ったら鳥取市は混乱するでしょう。

しゃんしゃん祭りを、観光という名の下に、日程を替え市民に混乱を生じさせたように・・。 その後元に戻し、顰蹙を買っている・・・。

こんなごたごたが、ここ10年つづいている。もういいかげんにして欲しいものだ・・。

観光客を、どこにどのように向かえ何をサービスしたいのかさっぱり分からない。
 鳥取生まれ、鳥取育ち、鳥取を愛していますと言うなら、10年後20年後子孫の代まで考えて、行政指導して欲しいものだ。 愛郷心に燃えているなら、このことが分かるだろうと思う・・。

松江や萩 津和野 山口 岩国などを参考に、もっと歴史 文化に繋がる観光を勉強したほうがいいのではないか?

小手先ばかりの人気取り行政では、ほんとの魅力ある観光に繋がる街は出来るはずが無い!!

 次回は 砂丘が本当に未来永劫鳥取の活性化に繋がるのか?です・・・。


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