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鳥取市の都市計画の見直し

2010-12-07 08:09:59 | Weblog
初めてこのテーマについて意見を述べたい。

この10年間の鳥取市の都市計画について振り返ってみると、一貫性に欠けたものを感じざるを得ない。

中心市街地活性化基本計画の中核である中心市街地のにぎわいについて、莫大な資金を投資してきたように思う。

片原通り道路拡幅(大工町)に関する周辺住宅の新築。文化財高砂屋、岡崎邸の買収保存活用問題。 合併による駅南旧ダイエーを駅南庁舎として市民課を移転。市民会館の耐震補強工事。中国電力変電所問題・。

若桜街道アーケード修復。駅前アーケード修復。智頭街道 五臓円ビル修復再生。
本通ぱれっととっとり建設。お笑い道場。弥生町弥生公園の芝生化。

わらべ館となり、緑地造園。 鳥取市物産会館かろいちに建設。 砂の美術館新館建設。

さらに、今大きな問題となっているのが 鳥取市役所本庁社の移転問題である。

議論としては、
①現状の位置から市庁舎を移転してはいけない。理由は、多々あるようだ。

②駅南ジャスコ横、旧市民病院跡地に総合庁舎を建てる。経費は、合併特例債を使用するも、決定まで1ヶ月ほどしかない。

③鳥取駅前バスセンターを、市役所と合体させ交通の便利さを図る。そして、デパート
大丸と空中廊下を作り繋げ、商業発展に連動する。

この3案が議論されているようだ。

しかし、今まで中心市街地活性化運動をしてきた著者にとっては、②③の考えは、はなはだ解せない考えである。

平成16年に広域合併して6年間、市庁舎の移転問題を含めた大事な都市計画を、いままで聞いたことも議論したことも無かったからだ。

今年の半ばになって、天から降って湧いてきたように議論が始まったような気がする。

市庁舎は、市民の全ての機能の中心部であり、ここを中心として都市は創られてきた。

慣れ親しみ、市役所を中心に街文化も創られてきたように思う。

市民と十分な議論した中で勧められているとは、到底考えられない。

鳥取城の復元構想や城下町構想、更に若桜街道、智頭街道商店街の活性化、周辺地域の活性化については、どのように説明されるのか・・。

ここにきて、ごり押し的な納得いかない説明では市民の反発は避けられないであろう。

倉吉の斎場問題に見るように、市と市民の断絶が起こる可能性もある。

市庁舎移転の方向に行くとするなら、今後の鳥取市の都市構想の見直しも同時に議論すべきである。

「歴史文化都市鳥取」のスローガンに則する良識ある決定をして欲しいものだ・・。


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