家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
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上級特派員便り10月1日

2011年10月05日 | Weblog
上級特派員便り

2011年10月1日 @伊勢原校  曇りのち晴れ 

もう10月、早いものです。
午前中は工場見学をまた行う。工場の中は、色々な加工機械やら仕掛り品が置いてあったり、
加工治具があったり、見ていて楽しく、また勉強にもなる。

前回の実習で機械加工によるほぞ製作が終了し、今週は相方のホゾ穴加工。
ものの本によると、接手の技法は大きくは、框の接合と板の接合に分けられる、とある。
接手の名称は接合方法、接合部の形によって以下のように分けられるという。
すなわち、留型接ぎ、打付け接ぎ、相欠き接ぎ、追い入れ接ぎ、平はぎ接ぎ、組接ぎ、蟻組接ぎ、ビスケット接ぎ、
包接ぎ、核(さね)接ぎ、ほぞ接ぎ、だぼ接ぎの12種類だそうな。
これら12種の接手はさらにこまかな形に応じてそれぞれに名称がある。およそ50種ほどの接手があるそうな。とても覚えきれない。
これらを用途や部材および部材形状などに合わせて接手を選んでいくわけだ。
本課題のキャビネットに使用する框部分の接手はほぞ接ぎであるが、
ほぞ接ぎにも四方胴付き止め平ほぞ接ぎ、留形隠しほぞ接ぎ、楔締め平ほぞ接ぎ、留型通しほぞ接ぎ、などなど多数ある。
ほぞとほぞ穴。ほぞ穴の幅はほぞ幅より若干緩めで、手で軽く出入り出来るくらいに。
ほぞ厚はほぞ穴高さより若干(0.5mmくらい)大きめで、玄能で強く叩いて入る程度に寸法取りをする。
ほぞ接ぎの強度はほぞ厚で決め、組立後のゆがみ調整をほぞ幅で取るためだ。
実際は、ほぞ穴加工は角のみ盤で彫るため、角のみの幅がほぞ穴の幅になる。今回使用のノミ幅は9.6mm(だったかな?)。

というわけで、棚口の中段、下段の合板溝彫りのあと、帆立柱の長さを横切盤で正確に切断して、
角のみ盤でほぞ穴加工を終えた。

角のみ盤は、ほぞ穴の両端から中心に向かって彫るのがコツ。両端の位置が重要だからだ。

この土曜日と日曜日、伊勢原で道灌祭りが催される。
佐宗講師は、2日の日曜日、祭礼に奉納される山車、「曳きだんじり(地車)」の乗り手となって、豊作、大漁、無病息災などを祈願するそうな。
振り落とされませぬよう。


堀江 記
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