家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

ブログその3

2011年04月18日 | Weblog
4月17日  もう周回遅れ
 午前は先週に続き、道具の説明。鑿、錐、槌と間接的補助具。これらの道具そのものが素晴らしい仕掛けや技の作品であり、その道具を駆使してのものづくりを進めるということだ。ものづくりの源流をダニエル家具学校の地図上で見せてもらっている感覚だ。
 午後は鋸の練習。私は弟の高校時代のものと思われる道具を実家で見つけ出し、鉋を持参。刃をくるんでいた新聞紙は、北海道新聞の昭和47年2月のもので、札幌オリンピックの様子が書かれているしろもの。あまりの古さに使えるものかを内藤講師にお聞きすると、手入れをすれば大丈夫とのこと。
 ①台の仕込みの調整。刃に鉛筆で色を塗り、台に沿わせてみて、台が黒くなった個所を鑿で削る。②け引き線の調整をする。③刃の調整。先週の先生の模範を見、かつ、資料も眺めてあったが、いざやるとなると、順番は全く覚えてはいない。また、押し棒をやってみると、右手の親指辺りが非常に非常に痛くなる。刃と棒を思い切り押さえているはずなのだが、ぐらぐら動いてしまう。刃を研いでみたが、内藤先生がせっかく出してくださった刃を丸刃にしてしまった。スミマセヌ。
 鉋には絶対必要なカスタマイズは大変な作業だ。手順を覚えるには何度もやるしかない感じだし、根気が必要なことだ。しかも、これを終えない限りは、鉋削りに突入できない。結局、午後の時間のほとんどを鉋の調整に使う。
同じ話を聞いてすぐ実践出来る人と、私の違いは何だろう。見よう見まねでできると想像していたのだが、大いに勘違いだったようだ。
 鉋かけができなければ何も始まらないので、残りの時間は、今日、調整してもらった鉋で削りの練習。天野先生が右手の置き方と位置、左手の添え方を教えてくださる。何度やってもうまくいかず、その都度直していただく。匠に直接教えていただく幸せ感は大きいのだが、なかなかできないもどかしさが先に立つ。入学式の自己紹介で、「一番最後から皆さんを追っかけますから」と言ったが、周回遅れどころか、既に姿が見えないって感じ・・・。
     
     活目で 見よう見まねが できぬ喝!


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ブログその2

2011年04月18日 | Weblog
4月10日(第2回目の授業)
 午前は和田富夫講師による道具の説明で座学。午後は、内藤講師と天野講師による鋸の使い方と刃の研ぎ方。
 和田講師は茨城県のご出身で、フラッシュ建具を考案なさった人。鋸や鉋などの道具類の絵が書かれた資料を見ながら説明を受けるのだが、そもそも道具を触ったことのない人間にとっては、資料の絵柄と実物を照らし合わせる想像力が圧倒的に少なく、辛い。しかも、分からない用語の連続。小身、荒仕古、アサリ、木片返し。最小限、何をどこまで覚えればいいのか、今は聞き流す程度でもいいのか、加減が分からず不安。
 午後は鉋の刃の研ぎ方を見る。前回渡された資料は家庭学習として読んだはずなのに、裏金と刃の区別もできない自分がいる。絶望的。それでも必死に説明を聞く。次に、鉋の調整の仕方に移る。鉋は新品を買ってくればそれで良しではなく、自分なりの調整をしなければ使いものにならないそうだ。仰天。自分用にカスタマイズすることは分かったが、刃の出具合一つとってみても、いざ自分で台尻から眺めて、何にも見えない。というより、どこを見ればいいのか、見えるのか見えないのかも分からない状態だ。慣れるしかない、と自分に言い聞かせながらも、頭の芯が痛くなってくる感じだ。
 分からないことを恥ずかしがらずに聞く。これが鉄則とばかりに手を挙げては聞くが、だんだん頼りっぱなしになる悪癖が出てきそうで、これを用心せねばと思う。鉋の練習だと思うのだが、板をきれいに、しかもガタがなく、かつ直角を作りだして削る。天野先生のやっていることは理解できるが、いざ、自分でやるとなると、さっぱり分からない。最初に何をするんだっけ・・・。直角定規をどこに当てればいいんだっけ・・・。何でみんなは一度の説明で分かるんだ?・・・。またしても目が泳ぐ。森口さんに正しく手取り足取りで教えていただくのに、直角をどうやって取るかすら分からない。言葉が頭の中というよりは、頭の横をすり抜けていく感じだ。うーむ重症だ。
 選りに選って一番不得手なことに取りかかってしまったことを悔やむのはこういう瞬間だ。不得手なことではあっても、やればできるはずだ。そういう思いを持ちたい、人並みの出来でなくともいいから自分なりに「やった」という証を今こそ残したい。そんな思いで学校に臨んだ。あきらめず、へこたれず進みたい。しかし、現実は思ったよりも遥かに、遥かに、は~るかに厳しい模様。
    直角を 取ることできず 目三角




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