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倉敷高学年レポートⅠ

2012-05-21 01:05:14 | 雑記

大会の前に、奨励免状授与式が行われた。これは県下での、これまでの成績を対象に将棋連盟から頂けるありがたい制度である。

うちの教室からは、コータ君とユヅキ君の2名を申請していたが、2人とも合格して、無事に初段の免状を手にする事ができました。

若い人は、実力が先行して段位が後から追いかけて来るもので、今後も更なる研鑽の励みにして頂けると嬉しいです。

好きでコツコツ努力すれば、参段までは誰でも到達できるレベルですし、認定もしますので(某指導員は、純米大吟醸のプレゼントの本数で認定もあるという噂も流れている・・・・笑)楽しみながら到達されたし。


 

本大会で注目を集めた一局、優勝したリョウ君VS女流のユイさんの戦いは相矢倉となった。最近相矢倉の出現率が悪く、これは先手7六歩に対し後手のリョウ君が王者の8四歩を選んだ結果であろうと思う。

2月の小学校名人戦では、8五飛戦法で沈められた相手だけに、リョウ君もさすがに慎重に駒を進める。

将棋は、相手を見て指すな。盤面を見て指せ。

上の盤面からリョウ君は端攻めで戦果を挙げ、ユイさんの攻撃を角の力でB面攻撃を仕掛け相撲に例えれば、もろ差しから寄りきりの大関相撲で勝ったがユイさんも、うっちゃりを狙える体制まで詰寄り見た目より接戦だった。

決勝戦を見つめる彼女の姿がありました。

棋譜並べの鬼と言われているそうだが、観戦も自分の読みと対局者の指し手との比較をして別の観点から手の存在を勉強できる一つの方法でもあるが、誰も何も言わないのに自然と出来ている姿に、最近の急速な伸びた訳を感じたのは私だけだろうか。


 

ミスター顔面受け、沈まず諦めない男@コータ君は当りも良かったのか、午前中に早々と3連勝して他の3人の勝ちあがりを待っていた。

4回戦目は、最近成長著しいアキヒロ君との一戦。

角換り風の出だしから棒銀を受ける形になったが、これがナント佐藤王将降臨かと思える飛車を銀冠にして、矢倉で受けているのには驚いた。

銀冠にするなら角交換振り飛車風に受けるか、居飛車で受けるなら早繰り銀+5四角形をエントしたいところである。

相棒銀@単なる出遅れで、矢倉にして必死に受けてる様では文部科学杯全国レベルでは通用しないので、今後の課題にして欲しい。

勝負は、さすがに器の差があり勝ったが、最終盤で竜で王手・合駒強制・成銀が進んで合効かずの手順を、先に成銀が進んで一夜城に逃げ込まれ冷や汗でした。

勝ったと思ったら、時間と相談しながら再確認も、お願いします。


決勝戦の最終盤、こんな風に静止画像で見ると先手勝勢に映るが、実戦で寄せに行って着地失敗すると逆転が秘めている局面であるので、かなり悩む局面である。

安全運転で行くなら、▲2三角△5二玉▲3二歩成の順だが、△同金▲同角成の局面が先手玉に25手の即詰があり実戦で読み切るのは難しいが、手負いの獅子攻撃で突っ込めば勝負はどうなるか判らない。

実戦は、▲3二銀△5二玉▲4四桂!と桂馬を捨て△同歩に▲4四角と王手を続け、ナント・・・・・△4三飛の顔面受けで防御するも、▲同銀成以下綺麗に詰ましてしまいました。

▲3二銀       △5二玉 
▲4四桂       △同 歩 
▲3四角       △4三飛 
▲同銀成      △同 金 
▲2二飛       △4二金上 
▲4三角成     △同 玉 
▲4二飛成     △同 玉 
▲3二金       △4三玉 

▲4二金打     まで17手詰。

勝ったリョウ君も見事でしたが、一手緩めば逆転できる様に追走したコータ君も、お見事でした。

両選手の健闘に拍手!拍手!


園児の頃から観ているリョウ君、持っている何かをまだ、充分に発揮できない状態の様な気がする。

この優勝をチャンスにして、更に将棋が好きになり、自然に取組めるようになれば、更なる高みに辿り着けそうな雰囲気である。

来ると判っていても避けられない、実の拳を繰り出せる日を楽しみにしています。

 

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