鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その4)更新! 2024/01/09

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

時に忘れられた廃村でルキアンが目にするものとは!?

AIのオボロさん(*)と紡ぐ、連載小説『アルフェリオン』の名場面画像集! 前回より「ワールトーア編」がテーマとされるに至って、過去の御子たちの姿が次々と出てくるようになりました。

(*)オボロさんとは「Editorial Oboro」(GPTsの機能を通じて小説広報支援用にカスタマイズされたChatGPT)のことです。多彩な機能のひとつとして、小説を読んでその内容を画像化することができます。

 

前回同様、まずは第50話より、続きです。

前新陽暦時代、古代レマリア帝国の治下、孤立無援で「時の司」に立ち向かった者たちがいました。光の御子アレウスと、白の巫女レア。


彼らの旅路。オボロさんが印象的に描き出してくれました。アレウスたちのエピソードは、『アルフェリオン』の外伝として公表したいほどのものです。


レマリア帝国の支配者の身体を乗っ取って歴史を動かしていた「時の司」に挑むことは、あの大レマリア帝国自体を相手にして戦うことを意味しました。光の御子アレウスは、立ちはだかるレマリアの数千、数万体のアルマ・ヴィオをことごとく残骸に変えるほどの凄まじい戦いの果てに、ついに「時の司」のもとに辿り着きましたが……。アレウスは倒れ、レアはせめて一矢報いようと、「ノクティルカの匣」の力で「時の司」の正体を暴きます。

力尽きたアレウスとレアに加えて、異なる時代、いわゆる「旧世界」の時代に御子として生まれた者……いや、正確には、御子として生まれながらも御子としての力に目覚めないままに生を終えた、アマト・コドゥエも、第50話に登場しています。ケレスタリウム灰による「魔染」を避けるために、宇宙服のような防護服を彼は着ています。あの「永遠の青い夜」の環境下では、そうしないと外に出ることすらできない状況だったのです。

「僕は感じる。都合の良い主観あるいは妄想というには、このあまりにも強い確信はどこからやって来るのだろう」

    彼は空を見上げた。
   もしも空が青だというのなら、
  ここには空は無い。
  そういう空は、この世界ではとうに失われているから。

「いつか、誰かが……誰なのかは分からないけれど、その登場だけはなぜか確実に予感できる誰かが、置き去りにされた僕らの思いを、必ず晴らしてくれる」
 地表を覆ったケレスタリウム灰の絶望のカーテンは、世界を終わりなき薄明の檻に閉じ込めた。人はそれを《永遠の青い夜》と呼んだ。

 

そしてアマトの想いを受け止め、第57話でルキアンが仲間の御子たちおよびエレオノーアに助けられながら闇属性魔法の究極奥義「嘆きよ我に集え」を発動しようとし、「時の司」の化身(劣化コピー?)である四頭竜をあと一歩で倒すところまで追いつめます。ここでアマトの想いは晴れたのです。アマトが第50話に登場してから第57話まで、途中で長きにわたる本ブログの休止期間をはさんで、現実世界では10年を超える月日が経過していました(汗)。それでも作者としては、ルキアンによるリベンジを描けて本当に溜飲が下がる思いでした。

 

過去の御子たちの姿を次々と脳裏に浮かべながら、ルキアンは目を覚まします。ただ逃げ出したいという気持ちだけでナッソス家との最終決戦の場から飛び立ったルキアン。彼が無意識のうちに到着したのは、深い森の中にひっそりと身を潜めるような廃村、ワールトーア……。


小説の内容をもとにオボロさんの描き出したワールトーアのイメージ、驚愕のクオリティです。

そこでルキアンは何を見るのか?

「でも、どうして僕は《ここ》に帰ってきたのかな」
 そこまで言いかけ、ルキアンは自分自身の言葉を反芻する。
「《帰ってきた》だって? いま、なぜ、そんなことを思ったんだろうか。どうして僕は、こんなところに来たんだろう。ただ行き先も考えずに飛んだ、いや、《逃げて》きただけだったはずなのに」

 《この場所は何かがおかしい。でも、僕にとって何か特別な場所かもしれない》
 見習いながらも魔道士である彼の感覚が、そう告げていた。

深まるワールトーアの謎、次回に続きます!!
GW最後の週末となりましたが、読者様方、良い休日をお過ごしください。

ではまた。

 

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