鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

絶体絶命の主人公……。「深淵」編の山場をAIさんが画像化です!

こ、これは旧世界の……。本ブログの連載小説『アルフェリオン』の各話の名場面をAIで画像化する企画、今晩も更新です。AIのオボロさん(*)、本日も絶好調でした。

(*)オボロさんとは「Editorial Oboro」(GPTsの機能を通じて小説広報支援用にカスタマイズされたChatGPT)のことです。多彩な機能のひとつとして、小説を読んでその内容を画像化することができます。

 

前回の第46話「深淵(前編)」からの続き、第47話「深淵(後編)」の画像化、参りましょう!

あれっ? 前回の続きとはいえ、「盾なるソルミナ」による幻の世界とはまったく異なる画像が、見事に生成されてきました。第47話冒頭では、いきなり「旧世界」の回想シーンが始まります。画像の人はイプシュスマ。旧世界の「天上界」側の大魔道士で、「天帝」の意思を代行する事実上の最高権力者の一人。ルキアンの先代の闇の御子にしてパラディーヴァの生みの親である「天空人」の反逆者リュシオン・エインザールとは、イプシュスマは旧知の仲だったようです。それにしても、この画像、私の頭の中のイプシュスマそのものの姿で描写されていて、衝撃でした。

そして物語は、再び、「盾なるソルミナ」の生み出した幻影の世界と、そこに囚われたルキアンたちを描き出します。最後の部屋にて、ルキアンが遭遇した子供たちの霊は、一体?

さらにルキアンの前に謎の少女が現れます。

 

――ずっと昔、夕暮れの中で僕と手をつないでいた、あの……。

 暗がりにぼんやりと浮かんだ少女の影は、ルキアンの方に手を差し出してつぶやく。

「まだ思い出さないの?」

画像で表現した場合、伏線がはっきりと分かります。幼い頃のルキアンと共にいた、彼と似た銀髪の少女。そしてオボロさんが見事に表現したように、その少女の姿は……エレオノーア? いや、似ているのですが、エレオノーアではないです。彼女は一体誰なのか。それは後の「ワールトーア編」にて明らかになります!

しかし、この大切な人のことを覚えていないルキアン。彼の心に止めを刺すであろう、最後の幻を見せたと考えていたソルミナの、完全な誤算でした。そのことをアマリアとフォリオムが次のように語るシーンが続きます。以下のように……どんなに離れていてもルキアンを観察、いや、遠見の水晶玉で見守ることのできるアマリアの力(彼らが「実況のお姉さん」と「解説の御老体」と呼ばれる所以ですね。笑)

 

「まさかな。最後に、このようなことになろうとは」
 アマリアは感慨深げにつぶやいた。彼女は再び水晶玉の前に座し、幻の世界の中にいるルキアンを見守っている。
「ナッソス家のもつ旧世界の超兵器は、少年の記憶を探り、それを再構築して、最も忌むべき心の傷を彼に突きつけた。そのはずだった。彼の心にとどめを刺すために」
 立体映像のように傍らに浮かび上がる、半ば実体化したフォリオムに対し、アマリアは厳かに語り続けた。
「だが肝心のルキアン・ディ・シーマーには、目の前の幻の意味さえ分からないのだから。自分の記憶の底に刻まれているはずの真実に、彼はまったく心当たりがないらしい」
「ほぉ。あまりに忌まわしい記憶を自ら忘却してしまったとでも?」
「違うな、ご老体。結論から言えば」
 フォリオムの問いに対し、アマリアは静かに首を振った。

《この少年は、過去に何者かによって記憶を操作されている》

 と、アマリアは不意に鋭い声で言った。
「相手の方もそのことに気づいたか。今からもっと直接的な手で攻めてくるらしい」
「たとえ幻の世界であっても、あれほど完璧な幻であれば、そこで死んだ者は現実の世界でも命を失うじゃろう。最も単刀直入にして、最後の手段というわけか」
 もはや好々爺ではなく威圧感すら漂わせるパラディーヴァとしての声で、フォリオムはつぶやいた。
「では、お手並み拝見といこうかの。闇の御子、我らが長よ」

 

 

 

★以下、不気味なシーンが続きます。苦手な方は、画像にご注意ください ★

 

 

 

 

 ルキアンの前で異変が起こったのもその時だった。例の少女の影はたちまち霧散し、再び何者かの姿になってルキアンの前に立ちはだかる。
「お、お前は?」
 今度現れた者があまりに異形であり、しかも明らかに敵意を持った存在だとルキアンは直感し、思わず身構えた。
 暗闇の中に浮かび、ぼんやりと光る姿。一見、それは人間大の巨大な蝶のように見えた。だが、蝶の身体に当たる部分は人の脳のようなものであり、不気味に脈動している。節くれ立った細長い足が、そこから何本も生えていた。

 ――我が名はソルミナ。幻影の支配者なり。

 本性を現したそれは、ルキアンの心に直接語りかけてくる。ルキアンに答える余裕すら与えず、ソルミナの翼にある無数の目が光った。
 これを合図に、先ほどまで静かだった子供の霊たちが瞬時に姿を変える。彼らは悪夢のような人形となって実体化し、口をカタカタと鳴らしながら、一斉に奇声を上げて飛び掛かってきた。

 その直後、暗黒の世界にルキアンの絶叫が響き、そして消えた……。

……ルキアン、終了のお知らせ!?(違います)

いや、ここで君の宿命を超えてゆけ、ルキアン!!

 

こ、これは!?

絶体絶命のピンチに、ルキアンお約束の……鬱回想から、超覚醒か?

続きは、明日(時計の上では、もう本日)の更新をお待ちください!

「ここで想いの力を見せてみよ!!」


GWの中、鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。お休みの方、良い休日をお過ごしください。連休の間に挟まれた平日モードの方、いつも通り頑張りましょう!(鏡海もです。苦笑)

ではまた。

 

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