アシリアペ    「アシリアペ」とはアイヌ語で「新しい火」。住所は茨城県常陸太田市大中町3486-2

営業日等:土日の10:00~17:00 臨時営業もあり。天然酵母パンやオーガニックの食材などを取り扱う。

<風煉ダンス「まつろわぬ民」>をより深く楽しむために

2021-08-20 10:33:38 | イベント情報



*当店にある参考書
ちょっと古いけれど「吉里吉里人」(井上ひさし著)何度も何度も負け続けた東北の人々の姿を描いた古典的名作。
・「定本 柳田國男集 第2巻」 雪国の春収録
・「もう一つの日本史 ベールをぬいだ縄文の国」(高橋富雄著)
・「火怨 北の燿星アテルイ 上、下」(高橋克彦著)
・「蝦夷の世界」(大塚初重ほか5名の著)
・「東北学へ もう一つの東北から 1〜3」(赤坂憲雄著)
・「東北学 1〜10」(赤坂憲雄責任編集)
・「季刊東北学 1〜28」
・「別冊東北学 1〜8」
・「鬼とはなにか まつろわぬ民か、縄文の神か」(戸矢学著)
・「越後三面山人記 マタギの自然観に習う」(田口洋美著)
・「福島からあなたへ」(武藤類子著 写真・森住卓) 
福島第一原発事故を受けて、2011年「9.19さようなら原発5万人集会」での武藤類子さんの発言。「私たちはいま、静かに怒りを燃やす東北の鬼です」
この発言を受けて、福島の山の中で暮らそうとしていた私たちも「鬼」となりました。


<風煉ダンス「まつろわぬ民」>をより深く楽しむために

2021-08-20 10:31:36 | イベント情報


<アラハバキ>
古事記、日本書紀には登場しない(ここがポイント)もともと存在していた自然界の神、もしくは物部の神、鉄の神など注連縄で結界されているような神の総称。

<鹿踊(ししおどり)>
岩手、宮城の地域に伝わる民俗芸能で鹿や猪(この舞台では馬と鹿!)の仮面をかぶり太鼓をたたきながら踊る。宮沢賢治の「鹿踊のはじまり」でも知られています。
宮沢賢治といえば舞台上では「春と修羅」が引用されています。

<舞台の上のゴミ屋敷について>
主役のスエ(白崎映美)は「これはゴミでねえ。(ゴミではない。)」と何回か言います。アイヌなども生きているものや大自然だけでなく身の回りにあるすべてのもの(茶碗とか靴とか)にカムイ(神)がいる、と大切にします。
縄文時代も使い終わったすべてのものを「送る」という儀式を経て始末をしたようです。考古学上の遺跡もかつては「ゴミ置き場」と言われていましたが最近は「送り場」と言われることも多いようです。
劇の中であの「ゴミ」たちはいったいどんな存在なのでしょう?後半のお楽しみ。

<「少年ジャンプ」関連>
脚本を書いた林周一さん(テレビ役で出演している人)がファンだったのでしょうか、ジャンプを体に巻き付けた梶原ジャンプがいて関連のセリフも出てきます。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」通称コチカメ、とか「北斗の拳」のキメ台詞「お前はもう死んでいる」そして現在もメガヒットしている「ワンピース」は連載が始まっていないのでその話にはついていけない、という時代設定にもなっています。

<人形のレイコちゃんの眼帯>
セリフにもありますが「独眼竜正宗」こと伊達政宗の眼帯です。政宗も秀吉に対し、まつろっていませんでしたね。

<イタク>
テレビ役「イタク」(言葉という意味のアイヌ語です。)は鬼の仲間を裏切ります。常に言葉で裏切るからです。甘い言葉に騙されてはいけません。

<スエのキメ台詞(後半への予告)。>
「つまずくことが恥ずかしいのではない。立ち上がらないことが恥ずかしいこと。」
「サンベは帰ってこない。でも私には見えるお前たちの胸の中に灯る小さな種火が・・・。おまえたちみんながサンベだ」
号泣シーンです!
そういえば、7月27日にいわき湯本の古滝旅館の大広間で白崎映美さんにサインをしてもらったとき「アシリアペってアイヌ語なんです。」と言ったら「あなたにも火がともってるんだな。」と言われました。このことだったのね!


<風煉ダンス「まつろわぬ民」>をより深く楽しむために

2021-08-20 10:30:04 | イベント情報


<風煉ダンス「まつろわぬ民」>をより深く楽しむために

参考書(*印)と用語の解説をいくつかします。
民俗学の立場から東北の「なまはげ」や「鹿踊」などの芸能とまつろわぬ精神をまとめたのが*「東北学」赤坂憲雄著で赤坂がテキストとしたのが「雪国の春」柳田国男著です。柳田はヤマトを代表する大学者ですが赤坂が大学者に独自の理論を展開し挑んでいます。そこがなかなかおもしろいです。
主に東北地域に住む人々(もちろん沖縄の人々もそうですが、ここでは触れません。この舞台でも後半部分でちょっと関わりますが。)は8世紀の征夷大将軍坂上田村麻呂の侵略以来ずっとヤマトから「まつろわぬ民」とされています。田村麻呂とエミシのアテルイとの戦いについては*「火怨」高橋克彦著が小説としては大変面白くまとまっています。ちなみに舞台上の片付けの業者役の3人は「坂上」「田村」「丸尾」さんです。


いイタリアンレストラン・ラウル

2021-08-20 09:19:06 | 周辺案内
当店から車で30分ほどのところにある「イタリアンレストラン楽生流」に行ってきました。
とても人気のあるお店で昼どきは満席。予約して行きました。
ランチセット(前菜+ピザまたはパスタ+飲み物)1400円を食べる。

・前菜のプレート 脇に付いているソースがうまい。


・ピザ


・パスタ


ピザは手作りの石窯で焼いています。ふっくらと焼き上がったピザはチーズもよく伸びてとても美味しい。
ピザ、パスタとも種類は豊富。デザートもいろいろありました。また行きたくなるお店です。