アシリアペ    「アシリアペ」とはアイヌ語で「新しい火」。住所は茨城県常陸太田市大中町3486-2

営業日等:土日の10:00~17:00 臨時営業もあり。天然酵母パンやオーガニックの食材などを取り扱う。

「文明の砦」 太田愛著

2024-09-17 10:19:10 | 本棚

「文明の砦」 太田愛著
東京新聞7.28「時代を読む」欄で、田中優子さんが「読書という扉」で紹介していた本。その文章から抜粋
 「日本は江戸時代にリテラシーを高めようと出版に力を入れ全国に藩校や私塾をつくった。戦後になって現在の義務教育制度ができたわけだから、当然リテラシーは向上したはずだった。しかしそうではなかった。本はもちろん、長い文章や漫画すらも読み続けられなくなっているのだ。
 なぜそうなったのか。人はどういう時にリテラシーを高められるのか?それがわかる本がある。太田愛さんの『未明の砦』だ。」


「破砕」 ク・ビョンモ著 小山内園子訳

2024-09-17 10:17:38 | 本棚

「破砕」 ク・ビョンモ著 小山内園子訳
彼女は、両手の中で一つの世界を握り潰してしまう。世界はわずか一度の銃声によって、押しつぶされた果実のように簡単に砕け散る。その破裂音が雷のように耳を弾くが、彼女は音に屈しない。目がヒリつく。(中略)果実のような世界は種すら残っておらず、果肉は、既に分解が終わった死体のように跡形もない。
「お前の身体は、一から十まで作り変えられる」(本文より)


「日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」 青山透子著

2024-08-26 18:59:00 | 本棚

「日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」 青山透子著
1985年8月12日、日航ジャンボ機が御巣鷹の尾根に墜落した。だが、この事故にはいまだ解明を拒む、不審な謎が多すぎる。追尾が目撃された二機の戦闘機、胴体下部に見えた物体は何か、墜落現場特定の遅れ、事故原因の意図的な漏洩・・・・。一つ一つ丁寧な解明をこころみ、事件性を示唆してベストセラーとなった、話題のノンフィクション、ついに文庫化。解説森永卓郎。(紹介文より)


「バカ老人たちよ!」 勢古浩爾著

2024-08-26 18:57:44 | 本棚

「バカ老人たちよ!」 勢古浩爾著
年寄りがいたるところに進出している。
人生100年時代、楽しまなければ損、とばかりに
傍若無人な立ち居ふるまいが目に余る昨今である。
ひとのバカ見てわがバカ直そう。
殷鑑遠からず。(注:失敗の先例は遠くに求めなくともすぐ目の前にある。)
(紹介文より)
*東京新聞日曜版・飛鳥圭介さんのコラムおじさん図鑑で紹介されていたので早速買ってみました。
「では、なぜバカ「老人」なのか。バカ老人といって、老人だけがバカなわけじゃない。日本人の少なからず人間がバカなのであり、老人バカとはその日本人のなれの果てである。つまり、バカ老人は若い頃からバカだったのだね。(中略)自尊心が高い。で、威張る。反省がない。で、威張る。頭がいいと思っている。で、威張る。結果、リベラルバカになるしかなかったが、それが自慢なのだ。リベラルバカにならないものは、反対に頭の悪い小権力者になってしまった。これがまたタチが悪かったのだ。」(まえがきより)


「ツミデミック」 一穂ミチ著

2024-08-25 20:17:09 | 本棚

「ツミデミック」 一穂ミチ著
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。過去の記憶と眼の前の女の話に戸惑う優斗はーーーー「違う羽の鳥」
調理師の職を失った恭一は、家に籠もりがち。ある日、小1の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣に住む老人からもらったという。翌日、恭一は得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れるとーーーー「特別縁故者」
渦中の人間の有様を描き取った、心震える全6話。
(紹介文より)

「百年の孤独」 ガブリエル・ガルシア=マルケス著 鼓直訳

2024-08-25 20:15:12 | 本棚

「百年の孤独」 ガブリエル・ガルシア=マルケス著 鼓直訳
蜃気楼の村マコンドを開墾しながら、愛なき世界を生きる孤独な一族、その百年の物語。錬金術に魅了される家長。いとこでもある妻とその子供たち。そしてどこからか到来する文明の印・・・・。目も眩むような不思議な出来事が延々と続くが、預言者が羊皮紙に書き残した謎が解読された時、一族の波乱に満ちた歴史は劇的な最後を迎えるのだった。世界的ベストセラーとなった20世紀文学屈指の傑作。(紹介文より)


暑い夏は読書で乗り越えよう 「惣十郎浮世始末」

2024-08-07 09:15:17 | 本棚

「惣十郎浮世始末」 木内昇著
罪を見つめて、人を憎まずーーーその男、服部惣十郎
浅草の火事で二体の骸があがった。同心の惣十郎は犯人を捕らえるが、指示役の足取りは掴めない。一方、町医者の梨春は惣十郎の調べを手伝う傍ら、小児医療書を翻訳刊行せんと奔走していた。事件を追ううちに、惣十郎がたどり着いた驚愕の事実とは。
信じるもののため、あがく先に正義はあるのかーーー
(紹介文より)

暑い夏は読書で乗り越えよう 「オパールの炎」

2024-08-07 09:14:02 | 本棚

「オパールの炎」 桐野夏生著
1999年に日本でピルが承認される約三十年前に、ピル解禁と中絶の自由を訴える一人の女がいた。派手なパフォーマンスで一躍脚光を浴びるも、その激しいやり口から「はしたない」「ただのお騒がせ女」などと奇異の目で見られ、やがて世間から忘れ去られてしますーーー
謎多き女をめぐる証言から、世の“理不尽”を抉りだす。圧巻の傑作長編!
(紹介文より)