アシリアペ    「アシリアペ」とはアイヌ語で「新しい火」。住所は茨城県常陸太田市大中町3486-2

営業日等:土日の10:00~17:00 臨時営業もあり。天然酵母パンやオーガニックの食材などを取り扱う。

「ボストン市庁舎」 

2022-02-05 09:31:48 | まつりごと
政治を考える上で行政の役割を知ることは大切です。この映画では市長の姿勢でこんなにも良い行政ができるのかと勇気づけられます。



「ボストン市庁舎」 フレデリック ワイズマン監督 米 ○

 監督の故郷でもあるマサチューセッツ州ボストンの市長マーティ ウォルシュと職員の仕事を追ったドキュメンタリーです。
 大都市ボストンは多様な民族の人々が暮らし文化も様々です。市役所のしごとも警察、消防、保健衛生、教育、福祉など数百種類です。市役所に入ったカメラは市長のスピーチする姿を中心に次々に仕事ぶりを紹介します。
 自身がアイルランドからの移民の末裔なので現在の移民たちにも温かい対応をしています。食べられない人には食事を、家のない人には住宅をと市民の代表と話し合いながら事業を進めます。合間にボストンのあちらこちらの町並みなどが映し出され行ってみたくなります。

「みなさんのために私たちは仕事をしています。」ときっぱり言い切れる市長の姿は感動です。スピーチをするときにもほとんどメモなど見ないで自分の言葉で伝える姿はどこかの国の政治家に学んでほしい姿です。

 タバコは、なし。無煙です。


「決戦は日曜日」

2022-02-04 09:31:35 | まつりごと
“選挙を楽しもう”の一環として、政治に関わる情報を提供します。
映画評から・・・



「決戦は日曜日」 坂下雄一郎監督 △

 当選が確実の地元の有力議員が選挙前に病で倒れたため起こる様々な珍事件を描いた社会派コメディです。
 議員秘書の谷村(窪田正孝)は自分の仕事に満足していましたが急病のため地盤と利権を保持するため急遽娘の由美(宮沢りえ)を候補者にします。由美は政治にはまったくのど素人なだけでなく秘書を顎で使う単なるわがままなお嬢様でした。演説会では的はずれなことも言い後援会のじいさまたちとは大喧嘩をして見捨てられSNSでは叩かれるとんでもないことばかりします。追い詰められ自殺までしようとしますが・・・。

 笑わせながらも選挙の内側がよく分かる内容です。札束や利権の確保で選挙結果はほぼほぼ決まっていくという現実。「投票率が上がらなくてよかった。」「浮動票が動くとやばかった」という飄々とした選挙のプロたちの言葉が今の選挙や政治の問題を浮き彫りにしています。
 やはり投票率を上げなければ世の中は変わらない。「投票に行こう!」

 タバコは、何度か由美が吸おうとしますが、そのたびになにか事が起き火はつかず、という演出でした。一度遠景で火がついたタバコを手にしている場面があったので(△)です。さすが宮沢りえさんは吸いたくなかったのでしょうね。


香川一区

2022-02-02 16:38:25 | まつりごと


“選挙を楽しもう”の一環として、まつりごと(政治)に関わる情報を提供します。
まずは映画から・・・

「香川一区」 大島新監督 ○

 2020年大島監督のドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」の続編で主人公は小川淳也議員で、今作では選挙戦に密着したドキュメンタリーです。

 香川一区は高松市と海の向こう小豆島を選挙区に持つ保守地盤の選挙区です。デジタル大臣となった平井卓也議員が相手となります。その上なんと維新まで立候補をし、小川候補は取り下げを頼みに行って顰蹙をかってしまいます。それでもSNSで自分の気持を伝えなんとか挽回しますが果たして純粋まっとうな小川の思いは有権者の投票行動に届くのでしょうか。

 一番多いシーンは小川が最敬礼(90度の礼)をする場面です。どんな相手に最敬礼で対応します。そして、こう言っては難ですが平井陣営の昭和そのものの選挙行動で、カメラを持つ女性に対しての高圧的な態度は全く腹立たしいし、まるで「なぜ君は」が選挙PR映画であるかのようないやがらせは「映画見てないでしょ。見てから言え!」と言ってやりたい。
 でもまあ、冒頭では平井議員もきちんとインタビューを受けていたのでちょっとは大人の対応をしていましたが・・・。
 選挙の裏話が色々知れて大変勉強になりました。人々の思いを選挙で反映させるためにはなにはともあれ投票率を上げることですね。
 最も印象的だったのは、小川の昼食が手作りの玄米(たぶん)おにぎり3個という地味な食事でした。こういうところが信頼できる要素です。

 タバコは、なし。無煙です。