アシリアペ    「アシリアペ」とはアイヌ語で「新しい火」。住所は茨城県常陸太田市大中町3486-2

営業日等:土日の10:00~17:00 臨時営業もあり。天然酵母パンやオーガニックの食材などを取り扱う。

「ホハレ峠」 大西暢夫 写真・文

2020-09-29 10:58:52 | 本棚


「ホハレ峠」 大西暢夫 写真・文

 現金化したら、何もかもおしまいやな。
 反対を訴えていた集落が、「条件付き反対」などという言葉に言い換えられたとたん、ダム建設は進んでいく・・・・国の話を聞いてやろうと思った瞬間に、国は金を持って村民の心の中に入り込んでくるのだ。・・・・集団移転などというのはまるで筋違いのことで、そこには村や家族の形はない。すべてがそれに似せたもの。



「百人一首という感情」 最果タヒ著

2020-09-29 10:56:54 | 本棚


「百人一首という感情」 最果タヒ著

 この本で書いてきたことは、彼らの言葉に共振するようにして、彼らを目の前に立っている人のように感じ取れたそのとき、私が彼らに、ふと言いたくなったこと、もしくは言えないけれど、どうしたって考えてしまったこと、そういうことなのだと思う。だから「解説」とは違うだろうし、彼らの気持ちを代弁することも私にはできない。それでも、わからないからこそ、近づいていけるものがあると思う。彼ら自身は彼らの瞳にどんな光が反射しているか、知らない。彼ら自身は、自らがどんな生を放っていたかを知らない。もしかすれば私は、外側から、それを見つめていたのかもしれない。


「国道3号線 抵抗の民衆史」 森元斎著

2020-09-29 10:54:57 | 本棚


「国道3号線 抵抗の民衆史」 森元斎著

なぜ「こう」なのか。その原因を探るべく、国道3号線に導かれながら各地を旅して回った。資料を掘った。右往左往する「力」を見つけた。これはともすれば国道3号線地域に限ったことではなく、[・・・・・]どの地域を掘ろうとも、民衆史が見つかるものだし、革命が見つかる。とはいえ、過去150年間でここまでの特異な抵抗の歴史を蓄積している地域は、日本国内に限ってみても、なかなか見当たらない気もする。九州は、東アジアは、なぜ「こう」なのか、その理由を、このベクトルめいた視点から多角的に見出すことができるだろう。


「たゆたえども沈まず」 原田マハ著

2020-09-14 10:54:41 | 本棚
本の紹介


「たゆたえども沈まず」 原田マハ著

 19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇跡の出会いが ゛世界を変える一枚 ”を生んだ。読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。