アシリアペ    「アシリアペ」とはアイヌ語で「新しい火」。住所は茨城県常陸太田市大中町3486-2

営業日等:土日の10:00~17:00 臨時営業もあり。天然酵母パンやオーガニックの食材などを取り扱う。

8年越しの花嫁 奇跡の実話

2017-12-29 09:58:20 | 映画評


「8年越しの花嫁 奇跡の実話」 瀬々敬久監督 △ ☆

 挙式3ヶ月前に花嫁が倒れ昏睡状態になってしまい、目がさめるのをひたすら待ち8年後に結婚できたという奇跡的な実話をドラマにしました。
 自動車修理工の尚志(佐藤健)は合コンで勝ち気で優しい麻衣(土屋太鳳)と出会い結婚の約束をします。しかし、麻衣は突然300万人に一人という病気に倒れ昏睡状態になります。それでも尚志は毎朝出勤前に病院を訪れ意識が戻るのを願っていました。そして数年後、麻衣はリハビリの効果で車椅子で動けるほどに回復しますが、尚志のことは覚えていなかったのです。二人はそれぞれ苦しむのですが・・・。
 土屋太鳳のダンスで鍛えた身体能力で「エクソシスト」を彷彿とさせる病態を表現しています。特殊メイクも良くできていて真に迫っていました。佐藤健、両親役の杉本哲太、薬師丸ひろ子、社長の北村一輝などがそれぞれ好感のある演技を見せてくれました。
 さり気なく舞台の岡山や小豆島の紹介もあります。カップルのデートにはお勧めの作品です。
 タバコは、修理工場で仲間の一人が喫煙している場面がちょっとだけ映りました。(△)合コンの居酒屋などでは他の客も喫煙していなかったのは良かったです。


不都合な真実2 放置された地球

2017-12-23 18:13:59 | 映画評



やっと観ることができました。お勧めの映画です。
映画評「無煙映画を探せ」から

「不都合な真実2 放置された地球」 
           ポニー コーエン、ジョン シェンク監督 米 ◯ ☆☆☆

 2006年の「不都合な真実」から10年経った現状をアル ゴアが再び伝えるドキュメンタリー映画です。
 気候変動は着実に、そして一気に進行し今や抜き差しならない状態です。画面には減っていく氷河のようすや台風に寄る高波、大雨、洪水などの被害の映像が次々と映し出されます。一方、未だに気候変動を否定する政治家やインドのように「先進国が150年使っていた化石燃料を我々も経済成長のため同じように使う権利がある。」と主張する国もあります。その上なんとトランプが大統領になってしまったのです。私たちの青い地球はどうなってしまうのでしょうか・・・。
 さまざまな示唆に富んだドキュメンタリー映画です。日本では海岸沿いに何基もの原発があります。今議論されているのは「地震」と「火山噴火」ですが、それ以上の頻度で毎年のように大型化している台風による被害のほうが311の津波のように危険なのではないかとたいへん恐ろしくなりました。気候変動同様日本では原発も早急になんとかしなければならないのです。
 もうひとつ海外のドキュメンタリー映画を見ていて思うのは世界の中で「日本」の存在がなんと小さいことかということです。先進国からも途上国からも相手にされていないのは今までの外交がなっていなかったからでしょう。お金は出しても哲学がなければいけませんね。
 ラストは、あのトランプにもめげず、市民の一人ひとりが立ち上がるという前向きな場面で終わり、さまざまな市民運動をしている人々に大きな勇気を与えてくれる作品です。(☆☆☆)