すっかり緑が濃くなりました。
「気づけば光の中を 旅回り劇団・希望舞台の『劇場人生』」 玉井徳子著
ふり返れば辛いことだらけのはずが、何と光に満ちた55年の旅でした。私の抱える絶望をいつも希望に昇華して下さった皆様に感謝を込めて心からの「ありがとう」をお伝えしたいのです。(「はじめに」より)
*この本の「希望舞台」には思い出があります。私が以前ある自治体で社会教育の仕事をしていた時、劇団の人が後援依頼にやってきました。そこで話を聞きすっかりのめり込んでしまい気がついたときには実行委員として参加していました。他に職員は十数人、民間で働く人たちなど多くの人が集まりました。たまり場に泊まり込んではワイワイガヤガヤ騒いでいました。懐かしい青春の思い出です。
「あけもどろの島」 平山良明著
今日の沖縄の問題を、私達はまだほんとうに現地に生活している人たちと同じ感情、感覚で把握していない。
理解しているつもりでいるのが一層よくないのだ。
ほんとうの悲しみや、いかりは、底の深いところに沈んでいるのだ。
「無暁の鈴」 西條奈加著
家族に疎まれ寒村の寺に預けられた武家の庶子・行之助は、手ひどい裏切りにあって村を捨てた。絶望から“無暁”と名を変え、ひょんなことから一緒になった万吉と江戸に向かう。悶着をきっかけにやくざの沖辰一家の世話になることになった無暁と万吉――波乱万丈の人生が始まる。信じるものを見失った無暁が、最後にたどり着く圧倒的な境地とは? 傑作が待望の文庫化!!
当店では毎月一度地元の本屋さんで本を購入しています。以前はアマゾンで買ったこともありますがいろいろ問題もあり現在は利用していません。そんな訳で月に一回まとめての紹介となります。
「風神雷神」(上、下) 柳広司著
太閤秀吉の時代から徳川の治世へ。世の移り変わりを背景に、絵を描くことに身も心もささげた一人の男、俵屋宗達が残した数々の傑作。その創作の舞台裏を読むと、改めて宗達の作品を実際に見たくなる。そこが素晴らしい。
――吉田伸子(書評家)
「風神雷神」(上、下) 柳広司著
太閤秀吉の時代から徳川の治世へ。世の移り変わりを背景に、絵を描くことに身も心もささげた一人の男、俵屋宗達が残した数々の傑作。その創作の舞台裏を読むと、改めて宗達の作品を実際に見たくなる。そこが素晴らしい。
――吉田伸子(書評家)