かづの駄日記  ~ kadzuno・da・nikki ~

秋田県鹿角市から気ままに綴る、名も無き田舎者の喜怒哀楽、一期一会。

バイオエタノールとフェアトレード

2008-04-02 18:08:06 | みちのく号の車窓から
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毎日お昼に飲んでる牛乳です。
今日から70円・・・昨日まで60円だったから約11.6パーセントの値上げです。

ガソリンが暫定税率の一時的(たぶん・・・)廃止で安くなったと感じているのですが、新しい価格を掲げたスタンドの看板を見てて「こんなに高かったの?」と感じてしまいました。

石油の高騰が続いていたことさえ忘れて暫定税率撤廃に浮かれていたのですね・・・反省です。
今まで物価上昇の一要因として石油の価格が原因となっていたのは周知の事実、当然これからも同じようなことは起きるでしょうが・・・もっと深刻なのは、今回小麦粉をはじめとする穀類を材料に使用している食品、畜産業での飼料の値上がりによる乳製品の価格改定・・・原因は話題の「バイオエタノール」です。

バイオエタノールについては肯定派ですし、すばらしい事と歓迎します。ただその裏に潜む嫌な気配を感じますね・・・

100人の村の一節です・・・80人は標準以下の居住環境に住み、70人は文字が読めません、50人は栄養失調に苦しみ・・・・もし銀行に預金がありお財布にお金があり、家のどこかに小銭が入った入れ物があるなら…あなたはこの世界の中で最も裕福な上位8%のうちの一人です・・・

バイオエタノールがビジネスとして成り立つことは間違いないでしょう・・・当然競争が生まれます。競争に勝つためには「低コスト」をいかに確保するか・・・当たり前のことですが、その為に過酷な労働と低い賃金を受け入れざる得ない発展途上の国々、特に女性や子供たちのことを思うのです。特に原材料が畑作物だけに心配は増すだけです。

自らが招いた危機を、人は知恵で乗り越えてきました、すばらしいことです。環境問題や石油危機に対し、マーケットでは売り物にならないから、加工用や飼育用にしていた穀物を、こんどは儲かるからと燃料用に・・・市場社会ですから仕方がないことですが、どうか食料が手に入らない環境で飢えに耐えているにいる人、特に子供が存在していることを考えてもらいたいのです。

また、畑を作るために森林を切り開いたり、作物がより多く収穫できるために食用ではないからと、化学肥料や農薬の大量使用による自然破壊も懸念されます。

人や環境に配慮した材料によって作られたバイオエタノールしか流通させないルール、フェアトレードに似た取り組みが必要ではないだろうか?